「44GS」の誕生55周年を記念した、グランドセイコー「メカニカルハイビート GMT」の限定モデルが登場

グランドセイコーは、かつて“セイコースタイル”を確立したとされるモデル「44GS」の誕生55周年を記念し、メカニカルハイビート GMTの限定モデルを発表した。ホワイトをベースとし、ブルーのGSロゴとGMT針が特別感を演出する1200本のリミテッドエディションは、2021年12月10日（金）から発売開始予定だ。

“セイコースタイル”を確立した44GS

　グランドセイコーは、ブランドが持つデザイン文法である“セイコースタイル”を確立した、44GSの誕生から2022年で55年が経過することを記念し、新たな限定モデルを発表した。

　セイコースタイルとは、精度の最高峰を目指して誕生したグランドセイコーに、高級時計として世界に誇れる外観を与えるべく考案されたデザインのことだ。このデザインは1967年に発表された44GSで完成し、根底にある「日本の美意識」が見事に反映されたものだった。

　日本人は絶えず「光」に心を配り、光と影の間に無数の光のグラデーションを感じ取るとされている。それゆえに、和の様式である「屏風」や「障子」は、直線と平面を主体に、極めてシンプルな要素で構成されていながら、時と場合に応じて光と影が織りなす無数の表情を生み出す。

　セイコースタイルでは、このような日本人の感性と日本独自の美意識を原点とし、磨きをかけた歪みのない平面を主体とする独自のデザイン文法を構築したのだ。

55周年を祝うブルー×ホワイトの限定モデル

　今回発表された、44GSの55周年を記念するモデルの第1弾、「ヘリテージコレクション メカニカルハイビート GMT 44GS 55周年記念限定モデル」SBGJ255は、2014年に発表され、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリで部門賞に輝いた、グリーンダイアルの限定モデルをベースに、特別な仕様が施されている。

　グランドセイコーで最も採用されているホワイトカラーのダイアルに、夜間の視認性を高めるルミブライトを塗布したブルースチール製のGMT針と、立体的なインデックスやブルーの“GSロゴ”が植字されている。グランドセイコーが持つ伝統のスタイルにアクティブな機能の融合を試みた、44GS開発当時の想いが込められているのだ。

　また、限定モデルとしての価値を高める要素が、トランスパレント仕様のケースバックからのぞく。55周年を記念するモデルとして、陽極酸化処理を施した金色のチタン製ローターが勢いよく回転する姿を見られる。なお、モデル名の通り、3万6000振動／時の高振動で高い精度を維持する、ハイビートムーブメントCal.9S86を搭載している。

　ヘリテージに基づくデザインと機能を、高い次元で融合させた特別な限定モデルが、44GSの55年の進化を祝い、未来への継承を新たに宣言した。