ショパールは「アルパイン イーグル」コレクションから、18Kエシカルゴールドとセラマイズドチタンを採用した、ケース直径44mmの新作クロノグラフをラインナップに追加した。スポーティでありながら、素材がもたらす上品な印象を兼ね備えている。
ショパールの専門性と創意の証
コレクションの誕生以来「アルパイン イーグル」は、技術的な卓越性を超えて丹念に作り上げられた審美の象徴であり続けている。右側にはクロノグラフ機能を司るゴールドのプッシュボタンがリュウズを守るようにその両側に配されているが、ごく控えめなこのデザインはコレクションの特徴であるフォルムやシンメトリーの調和を乱すことがない。
アメリカの建築家でシカゴ派の代表的な建築家の一人であるルイス・ヘンリー・サリヴァンの言葉の中に「Form ever follows function」(形態は常に機能に従う)というバウハウスなどモダニストたちの中で合言葉のように使用されるものがあるが、この概念をアルパイン イーグル XL クロノの新作も引き継いでいるといえるだろう。
自動巻き(Cal.Chopard 03.05-C)。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kエシカルローズゴールド&セラマイズドチタン製(直径44mm、厚さ13.15mm)。100m防水。434万5000円(税込み)。
本作における調和の概念は、ピッチブラック文字盤の内部にも至る。ショパール共同社長であり、このコレクションのクリエイターであるカール-フリードリッヒ・ショイフレは、アルプスの植物やそこの生息する動物に着想を得て、山の夜の深い闇をイメージしたブラックをこのモデルに提案した。人間の活動や都会化によって失われた漆黒の夜をここで再び動物たちに返すという思いのもとで、この文字盤が動物たちの乱された生態について喚起を促す。
コレクションの全モデル同様に、本作の文字盤にもイーグルの虹彩を想起させるパターンがあしらわれている。また、イーグルの羽をかたどった秒針は、立体的なカウンターがリズムを刻む、視認性に優れた表示を背景に際立つ。
18Kエシカルゴールド×セラマイズドチタンという初の試み
ケース製造に使用される18Kローズゴールドは、倫理あるサプライチェーンから調達されている。それは2018年7月からショパールがメゾンのすべてのウォッチとジュエリー生産に適用している責任ある企業としてのコミットメントに適うものとなっている。
一方、セラマイズドチタンの使用は、常に斬新さを追求するブランドの精神を体現している。軽く、耐久性に優れたこの金属は、エレクトロプラズマテクノロジーを使用したチタンの酸化プロセスによって得ることができる。これにより、素材には1000ビッカースの硬度、セラミックに匹敵する耐衝撃性、耐傷性が加わる。航空宇宙や自動車産業で開発されたこの素材は、時間の経過によっても色褪せることのないアンスラサイトグレーカラーが採用され、モデル全体にスポーティーでモダンな魅力を与えている。
高精度クロノグラフムーブメントが取得する3つの特許
22Kローズゴールド製ローターを搭載したキャリバーChopard 03.05-Cは60時間のパワーリザーブを持ち、正確な調整とクロノグラフ機能の最適な作動を保証する。コラムホイールを採用したこのキャリバーは「L.U.C クロノ ワン」のためにショパールが開発したキャリバー L.U.C 03.03-Lのいくつもの技術革新の集大成であり、同ブランドに3つの特許をもたらすことになった。2006年に初めて発表されたこのクロノグラフムーブメントは、コラムホイール、垂直クラッチ、フライバック機能、スモールセコンドのリセット機能、高精度のジャンピング・ミニッツカウンターを備え、今でも世界最高峰の革新的キャリバーであり続けている。
2022年、L.U.C コレクションはその誕生から25周年を迎える。この記念すべき年にショパールは革新と一貫したウォッチメイキングにおけるマニュファクチュールの重要な役割を改めて強調したいと考えている。工場で一定量の製造が可能であるChopard 03.05-Cを通じ、この最先端テクノロジーがアルパイン イーグルコレクションの一部となる。
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