毎年ショパール マニュファクチュールが発表する中国暦の干支をモチーフとした新作ウォッチ。その最新作は2022年の干支“寅”がモチーフだ。日本の漆職人が装飾を手掛ける点にも着目したい。
タイムレスなエレガンスが漂う文字盤
2013年以来ショパールは、守り抜かれた古の漆技法を駆使し、中国暦の干支に着想を得たモチーフを文字盤に装飾した新作ウォッチを毎年発表している。まさにコレクターが待望するアイテムで、今年は「L.U.C XP 漆 寅年」がコレクションに加わる。
自動巻き(Cal.L.U.C 96.17-L)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18Kエシカルローズゴールド(直径39.5mm、厚さ6.8mm)。30m防水。世界限定88本。320万1000円(税込み)。
この88本限定モデルは寅年を称え、日本の漆職人が蒔絵装飾を施したタイムレスなエレガンスを漂わせる文字盤を備えている。また、超薄型ケースに搭載された自社製ムーブメント、キャリバーL.U.C 96.17-Lはショパールの職人が有するウォッチメイキングにおける卓越した技術を証明する。
中国暦において、寅年の始まりは2022年2月1日で2023年の1月21日に幕を閉じる。中国の芸術的描写に繰り返し登場し、大地のシンボルであるトラ(寅)は、長きにわたって同国の皇帝や高官の姿と重ね合わされてきた。富、英知、知性、創意を象徴する力強くポジティブなイメージを持つ干支を取り入れ、芸術性の高いモデルを披露する。
綿密なクラフツマンシップの結晶
伝統に忠実なショパールは、日本の一流漆職人と力を合わせ、古の漆技法を駆使した文字盤を製作している。今作にあしらわれる88枚の文字盤は、100年の歴史を誇る山田平安堂で漆職人の小泉三教氏によって製作され、160時間を超える緻密な作業を要する。
熟練の蒔絵技法によって金粉が背景を明るく照らし、星空をバックに断崖に囲われた湾から張り出すように配置されたトラを引き立てている。爪を出し、口を横に向けたトラは、力と威厳を誇示しているような印象を与える。漆職人はこのデザインのディテールのひとつひとつに注意を払い、リアリズムと詩情を漂わせた美を浮かび上がらせている。
精巧を極めた技術
直径39.5mmのケースは、ショパールがパイオニアとなっている倫理的なルートから調達した18Kエシカルローズゴールド製で、スリムなベゼルを採用して文字盤に大きな開口部を確保している。優雅なラインを描き、繊細な装飾をまとうL.U.C XP 漆 寅年の厚さは、わずか6.8mmの超薄型だ。
ローターは優れた慣性でふたつの香箱を効率よく巻き上げる。ショパール ツインテクノロジーを応用した積載式二重香箱は、約65時間のパワーリザーブを確保するのに必要なエネルギーを蓄える。一度巻き上げると、タイムピースは2.5日以上、すなわち週末よりも長い時間にわたり動き続ける。
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