オメガは、初代のスピードマスターからインスピレーションを受けた新作「スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド™️」を発表した。ケースは18K カノープスゴールド™️で作られており、漆黒のダイアルはブラックオニキス製という特別仕様だ。
コレクション誕生65周年を祝うスピードマスター
オメガは、ブランドを代表する「スピードマスター」コレクションの誕生65周年を祝し、新作「スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド™️」を発表した。「CK2915-1」として知られる初代スピードマスターからインスピレーションを受けて開発された本作は、ヴィンテージ調のディテールと18K カノープスゴールド™️製の外装が目を引く1本である。
手巻き(Cal.321B)。17石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約55時間。18K カノープスゴールド™️(直径38.6mm、厚さ13.92mm)。60m防水。957万円(税込み)。近日発売予定。
モデル名にある通り、直径38.6mmのケースやブレスレットは18K カノープスゴールド™製。18Kホワイトゴールド合金であるカノープスゴールド™は、2015年にオメガが開発した独自の素材だ。100%貴金属であり、ほかの18Kゴールドが持つ標準的な特徴をすべて備えながら、眩い輝きや白さ、そして優れた耐久性という特長を併せ持つ。この色と安定性を保つため、プラチナ、ロジウム、パラジウムを配合している。
スピードマスターに精通する時計愛好家なら、このモデルのリュウズにデザインされているナイアードのマークにも気づくだろう。これは防水性を表すものであり、初代CK2915のいくつかのモデルに実際にあしらわれていたものだ。
漆黒のダイアルはブラックオニキス製で、初代モデルの象徴であるヴィンテージのオメガロゴと、楕円形の“O”が配されている。また、カノープスゴールド™のPVD加工を施した18Kホワイトゴールド製の針とインデックスをダイアルに配置。そしてクラシックなスピードマスターを象徴するスモールセコンド、30分積算計、12時間積算計のサブダイアルや、センタークロノグラフ秒針なども、オリジナルモデル同様の仕様である。
また本作は、簡単にサイズ調節ができるコンフォートリリースシステムが付いた、18K カノープスゴールド™製のブレスレットが付属する。
搭載するのはキャリバー321
本作はオメガの有名な手巻きクロノグラフムーブメント、キャリバー321を搭載しており、これは1957年にスピードマスターに搭載されたオリジナルの機械をベースとしている。また、アポロ計画で着用されたスピードマスターにもこのムーブメントが搭載されており、歴史的な6回の月面着陸のすべてに同行したという、特筆すべき歴史がある。
2019年以降、オメガは当時の雰囲気を丁寧に再現した、キャリバー321の生産を再開した。このムーブメントは今回の新作にとって、スピードマスターの来歴や、受け継がれた伝統が本物であるということを、より強く意識させる大切な要素のひとつなのである。
時計を裏返すと、トランスパレント仕様になったケースバックのサファイアクリスタルに、オメガのシーホースのモチーフが確認できる。このシーホースは、1957年からスピードマスターに用いられてきたブランドの象徴である。今回は65周年のアニバーサリーモデルにふさわしく、ホースの目は貴重な宝石でブルーサファイアで彩られている。
また、スピードマスターの65周年を記念し、ローズウッドのような模様が施された特別な木製ボックスが付属する。このボックスの形やデザインは、1957年当時のスピードマスター付属していたオリジナルボックスにインスパイアされて製作されたものである。
Contact info:オメガお客様センター Tel.03-5952-4400
https://www.webchronos.net/news/73055/
https://www.webchronos.net/news/71894/
https://www.webchronos.net/features/66767/