グランドセイコーは、最新のスプリングドライブムーブメント、9RA2を搭載した初のレギュラーモデル「エボリューション 9 コレクション スプリングドライブ 5 Days」SLGA009を発表した。信州の白樺林を表現した文字盤が特徴的な本作は、2022年2月11日(金)から発売開始予定だ。
注目集まる“白樺”モデル第2弾
グランドセイコーは、スプリングドライブの最新機、キャリバー9RA2を搭載した初のレギュラーモデルとなる新作「エボリューション 9 コレクション スプリングドライブ 5 Days」SLGA009を披露した。特徴的な文字盤は、本作が製造される「信州 時の匠工房」からほど近い場所にある広大な白樺林からインスピレーションを受けたものだ。
雪が積もった白樺林の情景を、繊細な型打模様で表現した白い文字盤は、音もなく滑りゆくテンパーブルーの秒針との完璧な調和によって、静寂の中でも確かな時の流れを感じさせる。スプリングドライブならではの世界観を、針と文字盤が具現化している。
自動巻きスプリングドライブ(Cal.9RA2)。38石。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.8mm)。10気圧防水。104万5000円(税込み)。2022年2月11日(金)発売予定。
この“白樺”モデルの外観に見覚えのある人も多いだろう。2021年に発表された、新キャリバー9SA5を搭載したレギュラーモデル SLGH005も同様に白樺林の情景を表現した文字盤を採用している。ただし、まったく同じではなく文字盤表面の凹凸パターンや色調が、わずかに異なっている。
SLGH005は、毎時3万6000振動のハイビートでありながら、約80時間のパワーリザーブを備える革新的なムーブメントに加え、日本の美意識に基づき進化したデザインが、世界中の時計愛好家から高い評価を得た。そして、2021年度に開催されたジュネーブ時計グランプリでは「メンズウオッチ部門賞(Menʼs Watch Prize」を受賞した。
新たなデザイン文法を採用
さて、今回登場したスプリングドライブモデルのデザインは、1967年に44GSで確立したデザイン文法を継承しながら、「光と陰の間」に美を見出す日本の感性を取り込み、本質的な視認性や装着性を一層進化させることを目指した新たなデザイン文法によって導かれている。
ザラツ研磨による歪みのないケースは調和のとれた輝きを放ち、深く溝を入れたインデックスと、力強い対比関係によって識別性を高めた立体的な時分針は、この上ない高い視認性を実現。重心を低く抑えながら腕なじみ良く設計されたケースによって装着性も向上している。
2020年に登場したこのデザインシリーズは、本作の登場を機に、グランドセイコーの次代を牽引する「エボリューション 9 コレクション」として新たな一歩を踏み出した。この名が示すのは、絶え間なく進化を続けてきたグランドセイコーが、その根底に流れる美学と品格を進化させるべく編み出した、9つのデザインルール「エボリューション 9 スタイル」であり、未来に継承するブランドの美意識を表している。
このエボリューション 9 コレクションは、グランドセイコーが現在展開しているマスターピース、ヘリテージ、スポーツ、エレガンスの4コレクションに新たに加わり、本作を皮切りに魅力的なラインアップが展開される予定である。
最新のスプリングドライブムーブメント、キャリバー9RA2の実力
本作はグランドセイコー専用として設計され、次世代を担うスプリングドライブムーブメント、キャリバー9RA2を搭載している。サイズの異なる大小ふたつの香箱「デュアルサイズバレル」を採用することにより、パワーリザーブは約120時間を誇り、ゼンマイ駆動のムーブメントとしては驚異的な、平均月差±10秒の高精度を実現。これに加え、自動巻き上げ機構である「マジックレバー」を中心位置からオフセットすることで薄型化にも成功している。
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