クロノブンキョウトウキョウが昨年発売した「クロノグラフ2」に、ホワイトダイアルモデルが追加された。ツートンのホワイトに赤いサークルが映える、コンパクトでクラシカルなクロノグラフに仕上がっている。今作も数量限定となっており、予約開始日は2022年2月24日(木)だ。
禍を転じて福と為す。長い試行期間と不断の努力が生み出した「クロノグラフ2」ホワイトダイアル
“浅岡肇の手がける量産機”をブランドコンセプトとした、東京時計精密の「クロノブンキョウトウキョウ」。国内外にコレクターを持つこのコレクションに、新作「クロノグラフ2 ホワイト」が追加された。このモデルは2021年に発表され、予約開始後わずか3分30秒で予定数500本が完売となった「クロノグラフ2」の新たなカラーバリエーションである。
ツートンのホワイトダイアルを赤いサークルが彩る、「クロノブンキョウトウキョウ」の新作クロノグラフ。内側のスケールは、一段下がったインダイアル上も途切れることなく正確にプリントされており、高い印刷技術がうかがいい知れる。手作業で曲げられたクロノグラフ秒針が示す目盛りは、ムーブメントの振動数に合わせ4分割されており、計測時の読み取りやすさへの配慮が見られる。自動巻き(Cal.NE86)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径38mm、厚さ13.9mm)。3気圧防水。数量限定。42万8000円(税込み)、海外より発送。
昨年のクロノグラフ2はブラックダイアルモデルとしてリリースされたが、浅岡氏は当初、ブラックダイアルとホワイトダイアルの2種類を用意する予定であったという。しかし、ムーブメント調達数の都合から、どちらか一方に絞る必要に迫られ、結果としてブラックダイアルのみが発売されることとなった。しかし、浅岡氏はホワイトダイアルを幻のままに終わらせはしなかった。自ら試作機を着用し、修正点を徹底的に洗い出し、より完成度を高めた状態でリリースしたのである。
度重なる試行の末に完成したホワイトダイアルは、サンドブラストしたベースに銀メッキを施し、さらにクリアを厚く吹くことで、深みのある光沢と耐候性を与えられている。パルスメーターとタキメーターを組み合わせた内側のスケールは赤く彩られており、サークルを境にしてダイアルがツートンに仕上げられている。ブラックダイアル同様にクラシカルなデザインを基調としながらも、爽やかさを感じさせるカラーリングだ。
その他のデザインはブラックダイアルモデルを踏襲し、機械式時計黄金期の高級クロノグラフを彷彿とさせる意匠が散りばめられている。ダイアルは、外周に向かって緩やかなカーブを描くボンベ型。その上には、接着の難しいボックス型サファイアクリスタルが、クロノブンキョウトウキョウを製造する東京時計精密の独自技術によってケースに取り付けられている。
計5本の針は、視認性を高めるためにそれぞれ異なる形状を持ち、アプライドインデックスはダイアルにシャープさを与えている。ポンプ型のプッシャー、大型のリュウズ、丸みを帯びたコンパクトなケースも、ダイアルのクラシックなデザインを引き立てている。
今作は、これまでの「クロノブンキョウトウキョウ」同様に数量限定で販売される。販売方法は、同社公式サイトからの予約申し込みによる。予約開始日時は、日本国内在住者が2022年2月24日(木)19時、海外在住者が2022年2月24日(木)23時30分(いずれも日本時間)となっており、日本国内在住者は別枠で時間が設けられていることに注意したい。
今回も予約申し込みの殺到が予想されるため、購入を希望される方は予めアカウント登録を済ませることをおすすめする。予約は1人1本まで。時計のボックスには、購入者の名前と時計のシリアルナンバーがプリントされる。
クロノトウキョウ公式サイトURL:https://kuronotokyo.com/
https://www.webchronos.net/features/74843/
https://www.webchronos.net/features/56802/
https://www.webchronos.net/features/26586/