【2022年 新作】グランドセイコーのエボリューション 9 コレクションから、本格スポーツウオッチ５モデルが登場

グランドセイコーの新しいデザイン哲学を取り入れたエボリューション 9 コレクションから、3種5モデルの新作が発表された。それぞれはスプリングドライブ GMT、クロノグラフ GMT、そして5 Daysの3種類のムーブメントを搭載し、高い実用性を誇る本格スポーツウオッチである。6月上旬以降に順次発売されるが、モデル毎に異なるため注意したい。

軽量で堅牢、実用的な機能を備えたスポーツウォッチ

　グランドセイコーは、新作時計の発表が行われるイベント、ウォッチズ＆ワンダーズ 2022で、魅力的な新モデルを披露した。今回紹介するのは、グランドセイコーのエボリューション 9 コレクションに加わった、3種5モデルのスポーツウォッチだ。

　このエボリューション 9 コレクションは、1967年に「44GS」で確立したデザイン文法を継承したデザインを持つモデル群である。視認性と装着性を一層進化させ、日本の美意識で光と影を表現する新デザイン文法“エボリューション 9 スタイル”に基づいて生み出されている。

　　今回新たに登場する5本のモデルは、高く評価されているデザイン文法を基に、グランドセイコーならでのスポーツウオッチとして、「瞬時の判読性、直感的に分かる操作性、頼れる堅牢性」という要素を追求して開発された。それぞれのモデルのケースとブレスレットには共通して、通常のチタンよりも色が明るく、傷つきにくい表面を持つとされるブライトチタンが採用されている。

　暗所で明るく発光するルミブライトが塗布された、力強い時分針とインデックスが、昼夜を問わず高い視認性を確保。アラビア数字には、エボリューション 9 コレクション専用に開発された識別性の高いフォントを採用している。

　また外装面においては、ケースとブレスレットをつなぐかん幅を広くし、重心を低くすることで、手首にしっかりとフィットし、ユーザーの活動的な動作の中でも安定した装着性を実現。加えてリュウズガードも共通して、違和感なく袖に収まるようコンパクトにデザインされている。

朝霧から着想を得たスプリングドライブGMT

　初めに、今回新たに登場したスプリングドライブ GMTは、ライトグレーダイヤルとブラックダイヤルの2モデルで展開される。

　ライトグレーの文字盤のモデルは、スプリングドライブの故郷である信州の冬の山肌を覆う「朝霧」から着想を得た、繊細な型打ちパターンが施されている。流れるように進む秒針の様が、晴れの予兆とも言われる朝霧の情景を思い起こさせる。

クロノグラフ誕生15周年を祝う限定モデル

　次に、スプリングドライブ クロノグラフ GMTからは、ブランド初のクロノグラフ誕生15周年を記念した限定モデルを含む2モデルが登場。限定モデルの方は700本が展開され、文字盤の色は時を司る“宇宙の瞬き”を表現し、クロノグラフ針の流れるようなスイープ運針により「時」の流れを可視化。

　また、この限定モデルには特別調整精度キャリバー9R96を搭載し、平均月差±10 秒という高精度で調整されている。一方のレギュラーモデルの文字盤にはさまざまなシーンにマッチするグラックの文字盤を採用し、平均月差±15秒で調整されたキャリバー 9R86 を搭載している。

波のうねりを再現した、ロングパワーリザーブのダイバーズウォッチ

　そして最後に、スプリングドライブの次世代キャリバー9RA5を搭載した、初の200m潜水用ダイバーズウォッチだ。島国の日本は、世界最大の海流のひとつである黒潮をはじめとする海流が沿岸部を流れており、それらがぶつかり合うことで、大変豊かな海産資源に恵まれている。

　本作の文字盤に施された独特なパターンは、海流の大きな力を感じさせる、ダイナミックな波のうねりを表現したもの。また、セラミックス製の回転ベゼル表示板を採用することで、耐久性も高めている。平均月差±10 秒という、スプリングドライブならではの高精度でありながら、約120時間というロングパワーリザーブを誇る。