【2022年 新作】カルティエのプリヴェコレクションから「タンク シノワーズ」が登場

毎年愛好家たちの注目を集めるコレクターズアイテムがそろう「カルティエ プリヴェ」コレクションは、カルティエの伝統的な腕時計に焦点を当て、いくつかの限定モデルが制作される。今回発表されたのは「タンク シノワーズ」だ。

稀少な限定品がそろう、「カルティエ　プリヴェ」コレクション

「カルティエ プリヴェ」コレクションから発表される時計は、それぞれに個別番号が入った限定品として、カルティエの時計職人たちの高い専門性によって制作される。それらは共通して、メゾンが持つ伝統的なフォルムと、現代の創造性を融合させたものとなっている。

　これまで手掛けられた「クラッシュ」、「タンク サントレ」、「トノー」、「タンク アシメトリック」、「クロシュ ドゥ カルティエ」に続き、選択されたのは「タンク シノワーズ」だった。

　1917年にルイ・カルティエが製作し、その2年後に発売された「タンク」は、伝説的で著名な腕時計となった。明確なデザインとタイムレスでピュアなラインが特長となっており、誕生以来、デザインコードを保ちながら進化を重ねてきた。

「タンク シノワーズ」が誕生した1922年、ルイ・カルティエは芸術が持つ豊かさに注目し、ジュエリーやウォッチに共鳴するものを見出していたという。当時のカルティエにはジュエリー以外にも、ヴァニティケースやパウダーケース、クロックなどに中国美術の象徴的なモチーフを装飾したものがある。

　この「タンク シノワーズ」のデザインには、中国寺院の建築と幾何学的な正門からインスピレーションを得ており、縦枠の上に横枠を重ねることで中国建築へオマージュを捧げたものとなっている。今年で100周年となる「タンク シノワーズ」はさまざまなモデルを生み出してきているが、2004年以降は「カルティエ リーブル」を除いて、デザインは刷新されていないことからも完成されたデザインであることがわかる。

刷新された「タンク シノワーズ」

　今回発表となった「タンク シノワーズ」は、大きく分けて2種類ある。ひとつめはスケルトンムーブメント、キャリバー9627 MCを搭載し、オープンワークのダイアルを備えたゴールドケースとプラチナケースのバージョンだ。

　そしてもうひとつは、シンプルな時分表示のプラチナ製モデル、イエローゴールド製モデル、ピンクゴールド製モデルである。すべてのモデルの横枠には端部分に面取り加工が施されている。そして、カルティエの上質なムーブメントであるキャリバー430 MCが搭載されている。

そして、プラチナケースとバックルにブリリアントカットダイヤモンドの装飾を施し、リュウズにもブリリアントカットダイヤモンドをあしらった世界限定20本の特別なモデルも披露された。