A.ランゲ&ゾーネは、ウォッチズ&ワンダーズ2022で、従来モデルよりさらに薄く仕立ててエレガントさを際立たせた「グランド・ランゲ1」の新作を発表した。名作である「ランゲ1」のデザインバランスを保ちながら、ケース直径を41mmに拡大しつつ、厚さは8.2mmに抑えられている。
“詰めた”外装によって実現した薄型化
「グランド・ランゲ1」は、初出の2003年以来、A.ランゲ&ゾーネのコレクションで不動の地位を築いているコレクションだ。直径38.5mm、厚さ9.8mmの「ランゲ1」に比べ、従来のグランド・ランゲ1は直径41mm、厚さ8.8mmとひと回り大きく、そして薄いのが特徴となっていた。
手巻き(Cal.L095.1)。42石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KPG(直径41.0mm、厚さ8.2mm)。3気圧防水。589万6000円(税込み)。
今作は、この薄さに磨きをかけ、厚さ8.2mmに抑えられている。薄型化によってカフスへの収まりが良くなったのに加えて低重心化も期待でき、こちらも装着感の向上に寄与することだろう。
手巻き(Cal.L095.1)。42石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWG(直径41.0mm、厚さ8.2mm)。3気圧防水。589万6000円(税込み)。
今作の注目点は、従来モデルと同じ手巻きのキャリバーL095.1を搭載しながら薄型化を実現していることである。インデックスの厚みを約半分に減らしたほかに、風防と裏蓋側のガラスの厚みを減らし、裏蓋とムーブメントのクリアランスもギリギリまで詰められている。
また、キャリバーL095.1も薄型化に貢献している。ランゲ1のキャリバーL121.1では主ゼンマイをふたつ重ねたツインバレルであるが、キャリバーL095.1は直径の大きな香箱によってパワーリザーブ約72時間を実現しながら、薄型設計を実現している。さらに、ケース径に合わせて針の軸も若干外側に配置されており、細部にいたるまでランゲ1ファミリーのデザインコードを踏襲している。
洋銀製地板および受けを持つムーブメントの仕上げはランゲ最高品質基準に準拠するもので、アイコンとなるグラスヒュッテストラップ模様の4分の3プレートやゴールドシャトンをはじめとして見どころが多い。
本作は18Kホワイトゴールドモデルと18Kピンクゴールドモデルの2種類が用意され、ケース素材に合わせて針やインデックスもコーディネートされている。組み合わされるグレーダイアルはグランド・ランゲ1コレクションに追加される新色となる。
ダイアルは、ゴールドで縁取られた二窓式アウトサイズデイトや、一段低く加工されたサブダイアル、そこに載せられるローマ数字と菱形のインデックスと立体感に富み、わずかに荒らされたマットな質感や、レコード盤のようなアジュラージュ仕上げによって表情も豊かである。
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