銀座の昼間の高揚感をイメージさせるスカイブルーのダイアルが印象的な、グランドセイコーヘリテージコレクションの特別なモデルが登場。銀座の5店舗限定で260本のみ発売され、2022年6月10日に発売開始される。
スカイブルーダイアルに描かれるのは「銀座グリッドパターン」
自動巻き(Cal.9S85)。37石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径40mm、厚さ12.9mm)。10気圧防水。銀座限定260本。77万円(税込み)。グランドセイコーブティックフラッグシップ和光、グランドセイコーブティック銀座(オンライン含む)、銀座三越、松屋銀座、日新堂 銀座本店でのみの発売。
銀座はセイコー創業の地であり、現在も表情を変えながら人々にとって魅力的であり続ける街。本作の特徴である、スカイブルーのダイアルにあしらわれるのは銀座のグリッドパターンだ。中心はもちろんグランドセイコーブティックフラッグシップストア和光になっているのだろう、ではこの通りはあそこで…と予想しながらダイアルを眺めて楽しむこともできる一本だ。
ダイアルの6時位置には「HI-BEAT 36000」の文字がある。「グランドセイコー スタジオ 雫石」で熟練の匠の技によって組み立てられた、3万6000振動/時のメカニカルキャリバー9S85を搭載しているからだ。
一般的なムーブメントは2万1600振動/時または2万8800振動/時であることから、10振動がいかに振動数の多いムーブメントであるかがわかる。しかし、振動数の多いテンプはゼンマイの動力を多く必要とするため、テンプに対して往復運動を行う力を与え続ける必要がある。そのために大きなトルクが必要となり、脱進機の耐久性の向上も求められる。
これらの課題をクリアするためには、主要部品を素材から見直し、強度を高めるとともに、部品精度をより一層向上させる必要がある。本作に搭載されるキャリバー9S85では、約5年の開発期間を経てたどり着いた新素材「スプロン」をひげぜんまいに採用、従来の素材に比べて耐衝撃性は約2倍、耐磁性は約3倍に向上した。脱進機部分ではがんぎ車の前にがんぎ中間車を噛ませることにより輪列にかかる負担を分散させる構造を採用し、形状も見直している。
高い振動数を実現しながら、パワーリザーブ約55時間を可能にしたのは、6年をかけて完成した新しい主ゼンマイである。既存のスプロンをベースに新たな素材を加え、さらに厚みを増すことで、同程度の耐食性、耐久性、耐磁性を維持したまま、持続時間を約5時間向上させることに成功している。
またオプションで黒と茶色のクロコダイルの手縫いステッチレザーストラップもそれぞれ準備されており、ストラップ用中留も選択肢の中に入れることが可能だ。
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