コンテンポラリーコレクションは洗練された上質感とリラックス感を兼ね備え、より日常のワンシーンになじみやすいコレクションだ。今回発表されたのはシリコン製ガンギ車や約70時間のパワーリザーブが特長である最新キャリバーF8B61を搭載した実用性の高いモデルである。
時計全体で表現する“深宇宙”
1951年に誕生したオリエントスターは、70周年を迎えた2021年に高度な先端技術と審美性を併せ持つ新世代の「スケルトン」を発売し、「NOWHERE,NOW HERE」(どこにもないもの。それがいま、ここにある。)を体現するマイルストーンを築いた。
自動巻き(Cal.F8B61)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径39mm、厚さ10.8mm)。5気圧防水。34万1000円(税込み)。2022年11月10日発売。
今回の新作はコンテンポラリーコレクションの中では初のスケルトンモデルだ。モダンでスタイリッシュなデザインを用い、凝ったディティールによってムーブメント全体で宇宙を表現するユニークなコンセプトだ。
細かな筋目と鏡面仕上げを効果的に施し、エッジの効いたケースやメタルバンドがグレーを基調とした文字盤の印象を上質でスタイリッシュなものとしている。アクセントとなっているブルーの針は視認性も高く、ビジネスシーンでも活躍するだろう。
サイズ感もポイントだ。幅39mmで厚さ10.8mmというコンパクトなケースはピッチの短いHコマを使用し、着用感を改善した新しいメタルバンドと共にリラックス感を演出する。
搭載されるムーブメントは最新の手巻きムーブメントF8B61である。日差+15~-5秒の高精度を実現するだけでなく、先端のMEMS加工技術(ひとつのシリコン基板、ガラス基板、有機材料などの上にサブミクロンレベルの精度で機械要素部品やセンサー、アクチュエーター、電子回路などを集積化する技術)によるシリコン製がんぎ車を搭載し、パワーリザーブを約70時間以上に延ばし、実用性を大幅に向上させている。
さらにムーブメントの地板や受けにグレーのめっき処理を施し、深遠な宇宙空間を象徴的に表現している点が特長だ。エプソンの独自技術(回転ずれ防止形状)を用いた特許取得済みのシリコン製がんぎ車は、渦巻き状の形状や鮮やかなブルーが天の川銀河をイメージさせ、彗星を思わせる形状のテンプ受けなど、総合的に宇宙をイメージしたデザインとなっている。
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