グランドセイコーより、新作「SLGH013」が発表された。今作は、耐食性に優れたエバーブリリアントスチールをケースとブレスレットに使用している。ケースデザインは「44GS」の現代デザインを採用し、ダイアルには岩手山の春の雪解けをモチーフとしたパターンが施されている。
“雪白”や“白樺”に続く、日本の美意識と技術を結集したレギュラーモデル
グランドセイコーは、ケースとブレスレットの素材にエバーブリリアントスチールを採用したレギュラーモデル、「SLGH013」を発表した。エバーブリリアントスチールは、海洋構造物や化学・食品系プラントに用いられている、耐食性に優れたステンレススチールである。セイコーは、この素材の製造工程を一から見直すことによって、腕時計の外装へ転用することに成功し、2020年に「プロスペックス」へ採用した。2022年2月には、グランドセイコーの限定モデル2種にも採用。今回は、待望のグランドセイコーレギュラーモデルでの展開となる。
本作には、岩手山の春の雪解けをモチーフとしたパターンが与えられた。シルバーのような淡いブルーは、エバーブリリアントスチールの白い輝きと見事に調和している。自動巻き(Cal.9SA5)。47石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。110万円(税込み)。2022年10月9日(金)発売予定。
セイコースタイルを確立した「44GS」を現代的に解釈したデザインを持つケースは、エバーブリリアントスチール特有の、白い輝きを見せる。直線と平面を主体に構成し、そこに光と影を生み出し多様な表情を与えるという、日本の感性を落とし込んだ44GSは、今年で誕生55周年を迎える。現在でもグランドセイコーのアイコンの1つとして認知されているばかりか、世界的にも高い評価を受けていることから、その完成度の高さがうかがえる。
ダイアルは、岩手山に訪れる春の雪解けにインスピレーションを得たパターンが施されている。シルバーに近い淡いブルーを基調としつつ、繊細な型打ち模様による陰影が、光の角度により多彩な表情を生んでいる。
ムーブメントは、グランドセイコーが誇るハイエンドな機械式自動巻きのキャリバー9SA5。デュアルインパルス脱進機による10振動のハイビートに加え、2つの香箱が生み出す約80時間のパワーリザーブ、各パーツに施された精緻な仕上げ等、従来の9S系ムーブメントを大幅に進化させている。スペックを向上させつつも、輪列配置の工夫によりムーブメント自体の厚みを抑えた結果、ケース厚は11.7mmへ薄型化されている。
日本の美意識と技術を結集させた今作は、レギュラーモデルということもあり、今後多くの人々に愛され親しまれていくのではないだろうか。
日本の美意識と技術を結集させた今作は、レギュラーモデルということもあり、今後多くの人々に愛され親しまれていくのではないだろうか。
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