ブランパン「フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ」に新色と新素材モデルが追加

バチスカーフの定番であり続ける「フライバック クロノグラフ」モデルに、レッドゴールドとグレード23チタンのふたつの素材が採用され「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」のラインナップに加わった。

ダイバーズウォッチの用途を広げる2種類の新作

　1953年に発表されたブランパン初のモダンなダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」以降、同ブランドは多くのダイバーズウォッチを開発してきた。中でも56年に発表された「バチスカーフ」は、フィフティ ファゾムスよりも小型で、カレンダー表示を備え、実用的であり、多くの愛好家を魅了した傑作のひとつである。

　フライバック クロノグラフ機能を搭載したモデルは2014年に採用され、ブランパンの「アーバンダイバー」に装備される最初の複雑機構となった。クロノグラフムーブメントを搭載した「フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ」は、コレクションを代表するモデルのひとつとなった。

　垂直クラッチ方式が採用され、クロノグラフ機構をスムーズに作動させ、クロノグラフ秒針が突然ジャンプしてしまう問題を解決している。クロノグラフのスタート、ストップ、リセットはコラムホイールにより制御され、プッシャーの層さをスムーズで快適にしている。毎秒10振動で動作し、低い振動数に比べ、計時精度の面でかなりの利点となる。シリコン製ヒゲゼンマイを用いた慣性制御のテンワを搭載し、その形状や軽さにより、優れたクロノメーター性能も実現している。

　今回発表された、ふたつの素材を用意する本作は、それぞれがブランドの象徴的な美意識のコードに基づいている。18Kレッドゴールドとブルーダイアルは圧倒的な存在感を放ち、グレード23チタンのバージョンはアンスラサイトダイアルで控えめな印象を与えている。

　近年ブランパンが採用したグレード23チタンはグレード5ELI（extra low interstitials）とも呼ばれ、最も純度の高いチタンである。時計製造に使用される標準的なチタンよりも、酸素の含有量が少ないのが特徴だ。この酸素量の減少により、金属の耐欠損性、耐腐食性が向上する。グレード23チタンは一定した強度に加え、抗アレルギー性、生体適合性から医療分野でも多用されている素材である。

　18Kレッドゴールドとチタン、どちらのモデルもダイアル全体にサンバースト仕上げが施され、クロノグラフカウンターはスネイル仕上げで、奥行きとコントラストを生み出す設計となっている。新しい「バチスカーフ フライバック クロノグラフ」モデルは、モダンなバチスカーフ ラインの特徴であるセラミック インレイの逆回転防止ベゼルが取り付けられている。18Kレッドゴールドのブルーインレイは光沢仕上げでセラゴールド™製の目盛りを、チタン ウォッチのアンスラサイト インレイはサテン仕上げでリキッドメタル™を使った目盛りが付いている。

　両モデルともケース径は43mmで300mの防水性能を備える。ダイアルカラーに合わせたNATOストラップかセイルキャンバスストラップと組み合わせることができ、レッドゴールドのモデルのセイルキャンバスストラップはピンバックルかフォールディングクラスプを選ぶことができ、グレード23チタンのモデルはチタンブレスレットも用意されている。