オメガは「デ・ヴィル プレステージ」の第3世代となる新作群を発表した。展開されるのは、メンズとレディス合わせてモデル別で6種類。ダイアルカラーやケース素材などの組み合わせがさまざまで、計138モデルものラインナップを用意する。ここでは、種類別で厳選した6モデルを紹介する。
刷新された第3世代の「デ・ヴィル・プレステージ」
オメガの豊富なラインナップの中でもエレガントなモデルがそろう「デ・ヴィル」。今回、モダンとクラシックが共存する「デ・ヴィル・プレステージ」コレクションが第3世代としてアップデートを果たした。
9時位置にスモールセコンド、6時位置にパワーリザーブインジケーターを備えるメンズモデル。インジケーターは、4つのパートに分けて窪んだ270°の三日月型で、前作から継承されている。自動巻き(Cal.8810)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。 SSケース(直径41mm、厚さ10.77mm)。30m防水。71万5000円(税込み)。
デ・ヴィルのプレステージモデルが初めて発表されたのは、1994年のことである。スリムなケースフォルムとモダンとクラシックが入り混じるダイアルのデザインはこの時に生まれ、それは2012年に発表された第2世代モデルにも受け継がれた。
2022年に刷新されたのは、スモールセコンドを備える「デ・ヴィル プレステージ 41mm」、スモールセコンドとパワーリザーブ表示を備える「デ・ヴィル プレステージ 41mm」、センターセコンドの「デ・ヴィル プレステージ 40mm」、ユニセックスなセンターセコンドの「デ・ヴィル プレステージ 34mm」、シンプルな2針の「デ・ヴィル プレステージ 30mm」、そしてコレクション最小の「デ・ヴィル プレステージ 27.5mm」だ。
3時位置に日付表示、6時位置にスモールセコンドを備えるメンズモデル。写真は、18Kセドナ™️ゴールド製ケースを採用するエレガントな1本。自動巻き(Cal.8802)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。18Kセドナ™️ゴールドケース(直径41mm、厚さ10.77mm)。30m防水。168万3000円(税込み)。
この新作群においても、先代からさまざまな要素が継承された。ケースは“トリプルアップル”と呼ばれてきた形状とベゼルのデザインで、ベゼル側からケースバックにかけて絞られた“バシーヌ”シェイプを施すことで、サイズの大きさを感じさせないフォルムである。
ダイアルにはこれまで同様に視認性に優れたローマ数字を採用し、バリエーションの中では人気の高い7連のポリッシュブレスレットスタイルも継承。過去のモデルでおなじみのルックスも、オメガの最新技術により進化し、今回から18Kレッドゴールドモデルに替わって18Kセドナ™️ゴールドを採用した。PVDコーティングによるカラーダイアルも、コレクションに新たな表情を与えた。また共通して、オメガのブランドロゴ下にあった“DE VILLE”の文字は廃されている。
最もスタンダードなセンターセコンドを備えたメンズモデル。写真は、ステンレススティールと18Kセドナ™️ゴールドを組み合わせたコンビモデルで、ボンベダイアルを採用することで、9.93mmのケース厚を実現した。自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。18Kセドナ™️ゴールド×SSケース(直径40mm、厚さ9.93mm)。30m防水。111万1000円(税込み)。
特に大きく刷新されたポイントは、40mmと41mmモデルのケースを薄型化させたことだ。通常のフラットなダイアルをドーム状のボンベダイアルにすることでのダイアル下部に空洞を作り、ムーブメントを収めるためのスペースを確保した。特にセンターセコンドの「デ・ヴィル プレステージ 40mm」では、メンズモデルで初めて厚さ9.93mmと、初めて10mmを切ったのである。なお、すべてのモデルがボンベダイアルではなく、一部のフラットなダイアルのものは厚さ10.36mmだ。
40mmモデルにも搭載される自動巻きのキャリバー8800を、34mm径のケースに収めたレディスモデル。オメガ独自の2-in-1フィニッシュと、PVD加工を施した新色ラベンダーカラーのダイアルが特徴的な1本だ。自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径34mm、厚さ10.10mm)。30m防水。61万6000円(税込み)。
注目すべきはダイアルの質
ドーム型ダイアルの表面に配されたローマ数字は、その曲面に沿って形成されているためダイアル表面にフィットしている。一見シンプルな植字インデックスだが、完成までには長いプロセスを要する。第2世代の同サイズモデルと比べてさらにスリムに見せるため、先端を曲げた分針・秒針と、滑らかなドーム型のサファイアクリスタルが採用されている。スリムなデザイン強調されるように曲線のデザインを改良し、さらにエレガントな雰囲気を醸し出す。
ダイアルの選択肢は非常に多く、モデルによってまったく異なるカラーや表面仕上げが施されている。放射状のサンブラッシュ仕上げや、メンズとレディスで異なる光沢のあるクリスタル仕上げ、型押しによる“クル・ド・ビエンヌ”パターン、そしてランダムな縦模様と放射状のサンブラッシュ仕上げを組み合わせた、オメガ独自の2-in-1フィニッシュも多数のモデルに採用されている。これらに加え、ブラック/ホワイト マザー・オブ・パール製のモデルも用意する。
2針のクォーツムーブメントを搭載した、小ぶりなレディスモデル。ステンレススティールと18Kイエローゴールドのコンビネーションで、エレガントに仕上がっている。クォーツ(Cal.4061)。18KYG×SSケース(直径30mm、厚さ7.29mm)。30m防水。75万9000円(税込み)。
また、薄くなったケースに合わせ、ブレスレットとレザーストラップにもスリムなものを採用。ブレスレットの端面のテーパーとリンクの幅が見直され、ケースの接続部分を改良し、より洗練された印象になった。留め具は従来のスライド式からプッシャー付きのバタフライクラスプに変更された。
コレクションで最も小型の27.5mmケースを持つレディスモデル。ケース、ブレスレットともに18Kセドナ™️ゴールド製で、ベゼルには隙間なくダイヤモンドがセッティングされた1本だ。クォーツ(Cal.4061)。18Kセドナ™️ゴールドケース(直径27.5mm、厚さ7.23mm)。30m防水。386万1000円(税込み)。
今回発表されたデ・ヴィル プレステージの全138種類は、改めて後日ニュース記事として掲載する予定だ。
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