ローマン・ゴティエは、2021年に登場したばかりのベーシックライン「C by ローマン・ゴティエ」の新作として、グレード5チタン製のブレスレットモデルを披露した。コンテュニアムシリーズに限らず、同ブランドのすべてのコレクションにおいて、メタルブレスレットモデルは本作が初となる。
メタルブレスレットモデルでも「連続性」は健在
ブランド創設当時から、内部機構を明け透けにしたクラシカルウォッチを多くリリースしてきたローマン・ゴティエ。2019年に初のステンレスモデルを発表し、続く2021年にはモダンデザインを特徴とする「C by ローマン・ゴティエ」を披露するなど、近年では進化する伝統というビジョンに従ったクリエーションを見せている。
今回、このC by ローマン・ゴティエ シリーズにブランド初となるメタルブレスレットモデルが仲間入りした。
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本作はチタン製のコンティニュアムの第4作目に当たる。ブルーカラーでスモールセコンドとミニッツトラックが彩られ、盤面全体に涼しげな印象が与えられた。なお、従来機の特徴であったリュウズ先端のラバーはフルーテッド(溝彫り)加工に取って替わられている。手巻き。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Tiケース(直径41mm、厚さ9.55mm)。5気圧防水。726万円(税込み)。
ローマン・ゴディエはブレスレットモデルに関して「ブレスレットがケースでもあり、ケースはブレスレットでもある」と語っており、そのふたつの一体感に重きを置いている。この方針に準じて設計された本作のメタルブレスレットは快適さや耐久性の追求が図られており、人間設計に基づき現代的に設計されたC by ローマン・ゴティエのコンセプトをより強化することとなった。
従来のラバーストラップから変更されたグレード5チタン製のブレスレットは、「連続性(=C by ローマン・ゴティエ)」という名前の通り、緩やかなカーブを描くラグからブレスレットへとスムーズに接続している。また、腕時計全体に統一感を出すため仕上げのパターンもケースに寄せられており、入念に調和が作り出された。
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さらに、このブレスレットはブランドの処女作ながら、着用感にもしっかりと配慮が行き届いている。軽量かつタフなグレード5チタン製というだけでなく、フォールディングバックルとブレスレットの境界を最大限減らすことで肌なじみの良さが追求された。加えて、多くの部品にチタンを採用したことで実現した85gという軽やかさが、その快適な装着感に拍車をかけている。
なお本作の仕様は、ブレスレットの採用を除けば基本的に従来のC by ローマン・ゴティエ シリーズに準じている。
時分針とインデックスをダイアル中央からあえて外して配置したオフセンターダイアルに、長さが不ぞろいなバーインデックス、対角まで広がるスモールセコンドの5秒ごとの目盛など、独自性を見せる各種ディテールは据え置きだ。これらのディテールは、オーソドックスなダイアルには無い風通しの良さを目指してデザインされており、コンティニュアムの連続性を強調するものとなっている。
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ベゼルは、サテン仕上げをベースにポリッシュ仕上げで6面のファセットが作り出されており、一般的なラウンドシェイプとは異なる幾何学的な輪郭を描いている。この加工は光を反射しベゼルに光沢を与えるだけでなく、サテン仕上げがそれを和らげる効果がある。なお、このファセット加工はサファイアクリスタルバックの周囲にも施されている。
もちろん、サファイアクリスタルバックからのぞくムーブメントに関しても従来モデルと同様だ。ブランドの伝統を重視するスネイルカム採用のストップセコンド機構もそうだが、特筆すべきはケースバックに奥行きを作り出す階段状のフィンガーブリッジだろう。これらのブリッジはオリジナルの彫り込みが内側に施されており、縁取りのヘアラインとの対照的なトーンを作り出している。
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ほかにも、地板にはフロスト加工、歯車やラチェットホイールには円形模様の装飾 (サーキュラー・グレイニング)が施されており、さまざまな仕上げがムーブメント全体で使い分けられている。手作業で施されたこれらの仕上げをケースバックからのぞくだけでも、ローマン・ゴディエの豊かなサヴォアフェールを実感できるだろう。
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