グランドセイコー、雲海や空をダイアルで表現した2本の限定モデルを発表

グランドセイコーは、自社製自動巻ムーブメントの名機、キャリバー9Sの誕生25周年を記念した限定モデル2モデルを発表した。岩手山から臨む「雲海」を表現しキャリバー9S85を搭載したモデルは、1月27日（金）、また「中天の空」を表現しキャリバー9S65を搭載したモデルは、4月21日（金）に発売される予定だ。それぞれ世界限定1200本が展開される。

キャリバー9S誕生25周年を記念した2モデル

　今回グランドセイコーが発表した2モデルは、キャリバー9Sの誕生25周年を記念して製作された限定モデルだ。

　グランドセイコーの自社製ムーブメントの名機であるキャリバー9Sが開発されたのは1998年のこと。「新グランドセイコー規格」に基づく高精度メカニカルムーブメントとして誕生して以降、先端技術と匠の技を融合させ、精度、持続時間、部品製造、組立・調整技能など多くの面で進化を続けた。

　1998年、このキャリバー9Sを初めて搭載し、グランドセイコーの伝統と革新を決定づけたモデル「SBGR001」は、時計デザイナーとして初めて現代の名工に選ばれ、黄綬褒章を受章した小杉修弘によりデザインされたモデルだ。長く愛される腕時計を目指し、腕時計の本質である装着性、操作性、視認性を追求した。外装には「ザラツ研磨」を施し、職人技による上質な造形を作り上げている。

　普遍的な美しさを持つ「ベストベーシック」を体現したこのモデルは、現在もグランドセイコーヘリテージコレクションの基幹デザインとして、多くのデザインに影響を及ぼしている。

　そんなキャリバー9Sが開発されて25年。さらなる進化と革新を図るグランドセイコーの哲学に基づく今回の新作は、それぞれSBGR001とほぼ同じサイズに設定され、雄大な岩手山の情景からインスピレーションを受けて、ブランドフィロソフィーである「THE NATURE OF TIME」を体現している。

雲海に包まれた気高い岩手山の情景を表現

「ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル」SBGH311は、3万6000振動／時のハイビートで時を刻むキャリバー9S85を搭載している。グランドセイコーの機械式時計を生み出す「グランドセイコースタジオ 雫石」からほど近い、岩手山に広がる「雲海」の広大な情景を、型打ちのダイアルと自動巻きのローターで表現する。

　夜明けとともに岩手山を包み込む幾重にも重なった「雲海」の雲を、シルバーカラーのダイヤルに施された有機的な模様で演出。ダイアルの表情は、光の当たり方によって変化する。

雄大な岩手山から中天を見上げた情景を表現

　続いて「ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル」SBGR325には、およそ3日間のパワーリザーブを保持するキャリバー9S65を搭載する。「グランドセイコースタジオ 雫石」からほど近い、岩手山の山頂から見上げる中天の情景を、スカイブルーのダイアルで表現した1本だ。

　どこまでも広がる空のようなスカイブルー色のダイアルは光沢のあるサンレイ仕上げのため、光の反射により表情を変化させる。静かに時を刻むテンパーブルーの秒針が、ダイヤル内に美しい調和とリズムを演出する。