ブルガリは、薄型時計の世界記録を幾度となく塗り替えた「オクト」シリーズの10周年を記念し、「オクト フィニッシモ ウルトラ 10周年記念モデル」を披露した。オクト フィニッシモ ウルトラによって腕時計の薄型化への追求に幕を下ろしたブルガリは、革新的なプレゼンテーションボックスとともにリリースされる本作によって、さらなる進化を予感させるグランドフィナーレを迎える。
ブルガリ オクトの革新は続く
2012年に登場したオクトは、14年発表の「オクト フィニッシモ」によって、その薄型時計の歴史をスタートした。このオクトの挑戦は結果的に薄型時計の世界記録を8度も更新するという快挙に至り、時計界のグラミー賞と呼ばれる「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GRAND PRIX D'HORLOGERIE DE GENÈVE=GPHG)」においても4度の受賞経験を持つ。
そして、8年連続の世界記録と60以上の国際賞を獲得してきたオクトの冒険の締めくくりを飾ったのが、「オクト フィニッシモ ウルトラ」である。
超越を意味する「ウルトラ」という名前が付けられた本作は、ケース厚1.8mm、ブレスレット厚1.5mmという極薄フォルムを実現しており、腕時計の歴史にその名を刻むモデルであることは疑う余地がない。この薄さを実現させるためにブルガリは根本から設計を見直しており、通常ひとつの部品にひとつの役割が与えられるのに対し、本作ではひとつの部品に最大4つの役割が与えられている。その結果、オクト フィニッシモ ウルトラはリリースと同時に8つの特許が申請された先進性の塊のようなモデルとなっている。
手巻き(Cal.BVL180)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。Ti×タングステンカーバイド(直径40mm、厚さ1.8mm)。10m防水。世界限定10本。予価5221万7000円(税込み)。完売。
基本的な腕時計の仕様は2022年に発表された同モデルのそれに準じており、磁気や経年変化、温度変化についての試験はパスされている。また、薄型化のためにリュウズに替わって採用された回転ディスクや、印象的な香箱のQRコードも健在だ。
唯一、レギュレーター方式を採用したダイアルの10時位置をエングレービングすることによって、ささやかに10周年記念が表現されている。
というのも、本作1番のハイライトはその専用プレゼンテーションボックスにこそある。このボックスにはブルガリによる革新的な仕掛けが施されており、オーナーはボックスにオクト フィニッシモ ウルトラを納めるだけで、巻き上げと時間合わせが自動で完了する魔法のような体験ができるのだ。
また、本作のアイコニックな意匠であるQRコードは、読み取ることで本作に関するさまざまな情報を閲覧できるようになっており、プレゼンテーションボックスと同様に、オーナーをウォッチメイキングの新時代へといざなう。
加えて、このQRコードはブルガリの時計製造でエグゼクティブ ディレクターを務めるファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ監修のNFTアートワークも閲覧可能であり、オクト フィニッシモ ウルトラにオクトシリーズが培ってきた知的財産の保管庫という側面を与えているのである。
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