オーデマ ピゲは、注目を集めるCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクションに6種の新モデルを追加した。特徴的なアラビア数字を廃してバーインデックスになったことでフェイスが一新し、コレクション初のステンレススティール製モデルとなる。3針モデル3色、クロノグラフモデル3色の展開だ。
より軽く、モダンに進化したCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
オーデマ ピゲがCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクションの展開をスタートさせたのは2019年のことだ。これまで18Kホワイトゴールドと18Kピンクゴールド製のケースを採用し、なかにはブラックセラミックとブルーセラミックのミドルケースを組み合わせたモデルも発表してきた。
今回披露されたCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲの新作は、コレクションで初めてステンレススティールをケースに採用したモデルだ。全6種の新モデルのうち、ナイトブルーとグリーンのダイアルを持つ4モデルがオールステンレススティール、他のベージュのグラデーションダイアルを持つ2モデルは、ステンレススティールとブラックセラミックスのミドルケースを組み合わせている。
自動巻き(Cal.4302)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ10.7mm)。3気圧防水。各313万5000円(税込み予価)。2023年4月発売予定。
薄いベゼルと八角形のミドルケースに、特殊な形状のラグを溶接した複雑なケースは、オーデマ ピゲがこれまで製作してきたケースの中で最も複雑なもののひとつ。卓越した技術力を駆使した製造工程では、手仕上げのケースと部品を綿密なプログラミングの上で、特別に開発したツールを用いながら熟練の技術者が組み上げていく。
また、単にケースがステンレススティールになったことだけではなく、綿密なデザインの変更が施された。ベゼルの斜面をわずかに緩くすることで、風防とダイアルの間隔を詰めているほか、リュウズを丸みがかったフォルムに変更し、溝を浅くしてその数を増やしている。
ストラップのバックルは、ピンバックルもフォールディングバックルもエングレービングの「APモノグラム」に変更され、“Audemars Piguet”のフルシグネチャーとなった。CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲの新たなモデルにおけるデザインの進化は、今後発表されるゴールドモデルやコンプリケーションモデルにも適用される予定だ。
自動巻き(Cal.4302)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS×セラミックスケース(直径41mm、厚さ10.7mm)。3気圧防水。346万5000円(税込み予価)。2023年6月発売予定。
印象を大きく変えるダイアルデザイン
そして最も決定的なデザインの変更点は“顔”であるダイアル。6つの新作に共通するのは、今回新たに開発したスタンプ加工(=型打ち)による細かなパターンだ。
同心円のモチーフが濃淡の中に広がり、奥行き感と表示の視認性が向上している。スイスのギヨシェ職人、ヤン・フォン・ケーネルとオーデマ ピゲが共同で開発したもので、コレクションの新たなシグネチャーとなった。
このパターンの開発にあたり、ヤン・フォン・ケーネルはきめ細かで複雑な工法によりベーススタンプ(型)を製作し、これにハンドグレービングを施した。波模様のモチーフは外側に向かって広がり、100以上の微小なへこみが光を捉えて輝く。ナイトブルーとグリーンのダイアルはPVD(蒸着)加工、ベージュのグラデーションダイヤルはガルバニック加工によりカラーリングが施されている。
加えて表面の質感だけでなく視認性にも配慮がなされた。これまでアラビア数字を使っていたインデックスは、新モデルでは長めのバーインデックスとなっている。インデックスは18Kホワイトゴールド製で、ファセット加工を施した針とも相まって、ダイアルとのコントラストを引き立てている。インデックスと針には蓄光塗料を塗布しているため、暗い場所でも安易な読み取りが可能だ。
自動巻き(Cal.4401)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ12.6mm)。3気圧防水。434万5000円(税込み予価)。2023年4月発売予定。
インナーベゼルも大きく変わった。これまで5分単位でアラビア数字を配していたシンプルなものから、1秒単位で読み取れる、細かな目盛りが配されている。これらの大きなデザイン変更は、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲをよりモダンなスタイルに進化させたのだ。
搭載するのは最新世代の自社製ムーブメント
3針のオートマティックモデルとクロノグラフモデル、搭載するムーブメントはこれまでのモデルから変更はない。前者はキャリバー4302、後者はキャリバー4401だ。特許保持のメカニズムを組み込んだこれらのムーブメントは、約70時間のパワーリザーブで、高い精度で安定した動作を実現している。
唯一の変更点は自動巻きのローターである。大胆な「AP」ロゴを配したスケルトン加工のデザインとなり、ダイアルのモダンな雰囲気と調和している。共通してケースバックはトランスパレント仕様であり、美麗な仕上げを鑑賞することが可能だ。
自動巻き(Cal.4401)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS×セラミックスケース(直径41mm、厚さ12.6mm)。3気圧防水。462万円(税込み予価)。2023年6月発売予定。
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