コレクション初の“フル”ブラックセラミック。オーデマ ピゲが「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」の新作を発表

2023.02.16

オーデマ ピゲは「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」に加わる新作として、初めてブラックセラミックをケースとブレスレットに採用した新作を発表した。アイコニックなプチタペストリーダイヤルもブラックで統一し、モノクロで現代的なアプローチを見せた。

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ブラックセラミック

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」ブラックセラミック
自動巻き(Cal.4404)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ブラックセラミックケース(直径42mm、厚さ15.3mm)。10気圧防水。ブティック限定。予価1045万円(税込み)。2022年2月発売予定。


モノトーンで統一した、ロイヤル オーク オフショアの新たな表情

 オーデマ ピゲは、ロイヤル オーク オフショア コレクションの新作として、ブラックセラミックモデルを加えた。1993年から展開を始め、2023年に30周年を迎えた同コレクションは、当初から素材のバリエーションを積極的に展開していることでも知られている。ステンレススティールやゴールドに加え、チタン、フォージドカーボン、セラミックスなどの素材を採用してきた。

 今回登場した新作は、ケースの大半のパーツとブレスレットがセラミックスで作られた、初のロイヤル オーク オフショアだ。クロノグラフを操作する2時・4時位置のプッシュボタンや、3時位置にあるリュウズもブラックセラミック製。一方でケースバックには軽量なチタンが使われている。

 注目は、ブラックセラミック製の繊細な外装仕上げだ。ロイヤル オーク オフショアの複雑なケース形状を、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを使い分けながら美しく仕上げることに成功している。セラミックスの正確な組成は明かされていないが、基本的にはジルコン酸化物パウダーと独自の溶剤を使っているという。均一なブラックのカラーリングは、1000度以上高温になる炉で焼いた後に現れる。

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ブラックセラミック

ポリッシュ・サテン仕上げを問わず、まず下磨きを行った後に本磨きを行う。ヘアライン、アングル、面取りはすべて手作業で綿密に仕上げ、ポリッシュとサテンを交互に仕上げてゆく。素材の特徴とカラーを最大限に生かし、素材のニュアンスを美しく見せている。

 本作の大半はブラックだが、時計としての視認性は細部まで配慮されている。ダイアルはケース、ブレスレット、プッシュボタン、ベゼル、リュウズと同じマットなブラックで、特徴的なプチタペストリー模様が施されている。

 ダイアル上の表示を読みやすくするため、さまざまな仕上げを組み合わせている。どのカウンターの針もホワイトで、ディスクの白いアラビア数字とのコントラストを強調。センターのから伸びる時分針とインデックスには蓄光処理を施し、暗所での視認性にも配慮する。

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ブラックセラミック

6時位置のスモールセコンド、9時位置の分カウンター、12時位置の時カウンターという縦3つ目のレイアウトは、コレクション特有ものだ。2021年のクロノグラフモデルからは、時カウンターとスモールセコンドの配置を逆にし、時と分を上から下に読めるようにしている。

 また、搭載するのは自社製のクロノグラフムーブメント、キャリバー4404だ。クロノグラフの動作中に瞬時に再スタートできるフライバック機能を備え、垂直クラッチ方式を採用することでプッシュボタンの押し心地をソフトにしている。クロノグラフ作動中も停止時も針は素早く作動し、タイムラグや針ブレが発生しない。約70時間のパワーリザーブも実用性に貢献している

キャリバー4404

チタンのケースバックはトランスパレント仕様。22Kピンクゴールド製のローターには“AP”のイニシャルがあしらわれ、その左右は肉抜きされている。

 


Contact info: オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000


ホワイトゴールド × ブラックセラミック、「ロイヤル オーク オフショア ダイバー 限定モデル」

https://www.webchronos.net/news/69701/
2022年 オーデマ ピゲの新作まとめ

https://www.webchronos.net/features/78101/
バイカラーケースとグレートーンで纏められた新作「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ トゥールビヨン オープンワーク」


https://www.webchronos.net/news/69904/