ヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツモデル「オーヴァーシーズ・オートマティック」に34.5mmと35mmの新サイズが登場する。ステンレススティールとピンクゴールド、ダイヤモンドの有無、サンバースト仕上げのブルーラッカーまたはピンクラッカー・ダイアルなどの4種類のモデルが加わる。
自動巻き(Cal.L836.6)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KPGケース(直径34.5mm)。15気圧防水。837万3200円(税込み)。
(左)ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・オートマティック」Ref.4605V/200R-B978
自動巻き(Cal.L836.6)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KPGケース(直径35.0mm)。15気圧防水。938万9600円(税込み)。
新たなシルエットを持つ、合わせて4つの新作
「オーヴァーシーズ」コレクションは、頑強さとエレガンスを両立させ、あらゆる旅の場面にフィットするために不可欠な要素やデザインの細部にまで注意を払うというコンセプトを反映してデザインされている。ヴァシュロン・コンスタンタンは、これらの基本方針に忠実に、ピンクゴールドとステンレススティールでダイヤモンドをセットした直径35mmのモデルと、ダイヤモンドなしの34.5mmモデル、合わせて4つの新作を発表する。
新しいケース径は、社内デザイナーがモデルのシルエットを見直し、よりスリムで人間工学に基づいた細身の外観を作り上げた。ヴァシュロン・コンスタンタンのスタイル&ヘリテージディレクター、クリスチャン・セルモニはこう説明する。
「新作は、よりクラシカルな基準に影響を受けたデザイントレンドに対応しています。この時計の特徴は、男女どちらの手首にも合うようにサイズを小さくしたことです。」
それぞれのモデルは、よりケース径の大きいモデルに見られる「オーヴァーシーズ」コレクションの特徴的なデザインコードが忠実に反映されている。時刻はセンターセコンドを伴って表示され、日付表示は3時位置にある。1列のミニッツトラックを配したフランジにはベルベット仕上げが施され、ブルーラッカー・ダイアルのサンバーストサテンブラッシュ仕上げと調和した輝きを放つ。
18Kピンクゴールドの2モデルとダイヤモンドの装飾なしのステンレススティールのモデルにはアイコニックなブルーダイアル、90個のダイヤモンドをセットしたステンレススティールのモデルには優美なピンクのダイアルが用いられている。また、夜間の視認性を確保するため、時針と分針、インデックスに夜光塗料のスーパールミノバⓇが施されている。
新しくなったインターチェンジャブル バックル/クラスプ ブレスレット/ストラップ システム
「オーヴァーシーズ・オートマティック」はブレスレットとストラップをかんたんに付け替えることができる実用的なインターチェンジャブルシステムのおかげで、どんなシーンにおいても対応することができる。各モデルともケースと一体のメタルブレスレット、カーフスキンとラバーのストラップ3本が付属する。
そして、新しい特徴は、カーフスキンとラバーの各ストラップにすべて交換可能なバックル/クラスプが備わっている点だ。ステンレススティール製モデルにはフォールディングクラスプ、ゴールド製モデルにはピンバックルが用いられている。
キャリバー 1088/1の精度
新しいモデルのために選ばれたキャリバー1088/1は、時、分、秒を表示し、40時間のパワーリザーブが備わっている。このムーブメントは144個の部品から成り、毎時4Hzの振動数で時を刻み、秒単位での正確な時刻調整ができるストップセコンド機能もある。コート・ド・ジュネーブの模様の装飾が施されたブリッジや、方位図のモチーフで飾ったコレクション特有の22Kゴールド製ローターを装備するムーブメントは、ケースバックのサファイアクリスタル越しに観賞することができる。
ダイヤモンドセッティングモデルとダイヤなしのモデルのサイズが違う理由とは?
自動巻き(Cal.L836.6)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径35.0mm)。15気圧防水。493万6800円(税込み)。
(右)ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・オートマティック」Ref. 4600V/200A-B980
自動巻き(Cal.L836.6)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径34.5mm)。15気圧防水。375万1000円(税込み)。
わずか0.5mmのケース径の違いがあることを不思議に思った方も多いのではないだろうか。ダイヤモンドのサイズを調整するなどすれば、宝石をセットしたモデルをセットしていないモデルと同じケース径にすることは十分に可能だと考えるのが一般的なのではないだろうか。クリスチャン・セルモニの回答は以下の通りだ。
「両者の違いは肉眼ではかろうじて判別できる程度ですが、それは本来ジェムセッティングの問題として説明できます。ケース径が同じままだと、光の屈折を最大限生かすために用いる爪留めにもっとスペースが必要になり、ベゼルのサイズが若干大きくなります。マルタ十字の枝状のフォルムを思わせるベゼルの突起と合わせて2列のダイヤモンドをセットする際に、私たちは重量のカラット数を下げたくはありませんでした。そこでこのサイズのベゼルにセットしたわけです。」
歴史的なアイデンティティを持ったヴァシュロン・コンスタンタンの「オーヴァーシーズコレクション」は男女の垣根を越えて楽しめる、旅のタイムピースとして進化を続けている。時計のサイズにトレンドがあることは確かだが、男女どちらでもエレガントな装いを楽しめる小ぶりなサイズの時計の人気に火がつきそうだ。
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