チューダーは、同社の代表的なダイバーズコレクション「ブラックベイ」から、その初代モデルと同じバーガンディベゼルを備える新作を発表した。本作はマスタークロノメーター認定を取得しており、最先端の時計製造技術とチューダーのヘリテージが融合した象徴的なモデルとして登場する。
最先端技術を有する初代インスパイアモデル
サテンブラッシュド仕上げの3列リンクのSS製ブレスレット、ブラッシュド&ポリッシュ仕上げのオーバル型5列リンクのSS製ブレスレット、ブラックのラバーストラップがラインナップされる。自動巻き(Cal.MT5602-U)。25石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。3列ブレスモデル:55万8800円(税込み)。5列ブレスモデル:57万2000円(税込み)。ラバーストラップモデル:53万1300円(税込み)。。
チューダーの歴史的ダイバーズウォッチの復刻モデルとして2012年に誕生し、自社製ムーブメントの搭載など、着実な進化を重ねてきた「ブラックベイ」コレクション。そのコンセプトは、同社が積み上げてきたダイバーズウォッチの哲学を最先端の腕時計技術によって表現する「ネオビンテージ」である。
今回3度目となるアップデートを迎えたブラックベイは、初代モデルと同様のカラーリングにマスタークロノメーター認定のムーブメントを搭載し、更なる品質を追求した実用時計として登場した。
初代ブラックベイと同じ41mm径のケースとバーガンディのベゼルを備える本作は、ひと目でそれとわかるオリジナルデザインを保ちつつ、いくつかの実用性に向けたブラッシュアップが施された。
ケースはより薄型に仕上げられており、逆回転防止ベゼルの側面はグリップに適した形状を採用。そのインサートには外周リングに沿ってわずかにカーブした数字が記されている。
また、時分針にはブラックベイを象徴する“スノーフレーク”を採用しており、繊細に光を反射するサテンブラックダイアルとのコントラストを演出。そこにゴールドのアクセントが加わり、ブラックベイらしい表情が追求された。
ロリポップタイプの秒針とケースサイドに沿うリュウズに関しては、チューダーの歴史的モデルを想起させるデザイン要素となっており、本作の表情にクラシカルテイストを添えている。
用意された2種のブレスレットには、セルフアジャストが可能なT-fitクラスプを採用。こちらは簡単な操作で5段階の長さ調節が可能であり、セラミック製ボールベアリングの採用によって心地よい操作感を備えている。
一方、ラバーストラップに関しては3つのサイズと専用のフラッシュフィットを採用しており、その裏地にはスノーフレークのモチーフがあしらわれている。
3本目となるマスタークロノメーター認定モデル
チューダーのコレクションがマスタークロノメーター認定を受けたのは、このブラックベイで通算3本目となる。同社は将来的にすべてのコレクションへのマスタークロノメーター認定を目指しており、本作はその目標に向けた確かな一歩と言えるだろう。
搭載される自社製ムーブメント、キャリバーMT5602-Uは、マスタークロノメーター認定に向けて堅牢性、耐久性、信頼性、精度に磨きがかけられた。両持ち式のトラバーシングブリッジによって固定された可変慣性テンプは優れた精度を生み出し、耐磁性に優れるシリコンバランススプリングの採用によって過酷な磁場環境にさらされた状態でも正確な時を刻む。
また、その外観についてもサンドブラストとポリッシュ仕上げ、レーザー加工を駆使することで精巧な装飾が施されている。特に、太陽のように中央から放射状に伸びる装飾はチューダーの一般的なムーブメントでは見られないものであり、このCal.MT5602-Uが特別なムーブメントであることを象徴している。
マスタークロノメーター認定とは
METASのマスタークロノメーター認定では、C.O.S.C.(スイス公認クロノメーター検定)の認定を受けたムーブメントに対し、その精度、耐磁性、防水性、パワーリザーブなどに対して検査が行われる。
この検査はそれぞれの合格基準が極めて高く設定されていることに加えて、C.O.S.C.と異なりムーブメントがケーシングされた状態で行われるため、認定モデルには非常に高い品質が約束される。
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