ローマン・ゴティエは、「C by ローマン・ゴティエ チタン エディション」の4作目となる限定モデル「C by ローマン・ゴティエ チタン エディション フォー」を発表した。ADLC加工が施されたチタンケースにライトブルーが際立つこのモデルは、世界限定38本での販売となる。
C by ローマン・ゴティエ チタン エディション フォー
ローマン・ゴティエで最も入手困難なスポーツモデル「C by ローマン・ゴティエ チタン エディション」が、早くも4作目へと発展した。「C by ローマン・ゴティエ チタン エディション フォー」は、コレクションが持つ現代性と洗練をしっかりと受け継いでいる。ブラックのADLCチタンケース、縦のラインが構造的に描かれたブラックのチタン製ダイアルがアクの強い個性を強調する一方で、アイスブルーで彩られたディテールの明るさがその強さを和らげ、素晴らしいコントラストを描いている。
手巻き。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Tiケース(直径41mm、厚さ9.55mm)。50m防水。世界限定38本。660万円(税込み)。
C by ローマン・ゴティエ チタン エディション フォーでは、ケース、ラグ、バックルがグレード5のチタンで作られ、ADLC加工という専門的な加工処理によって美しいブラックに仕上げられている。カーボンをベースにしたこのコーティングによって、擦り傷や衝撃による傷に対する耐性が強くなり、アレルギーも起きにくい。
また、化学物質や溶剤にも強いのが特徴である。ケースと同様にブラックチタンで作られたダイアルには、ストレートグレイニングという木の柾目のような細い縦ラインの装飾が施され、ダイアル全体に立体感をもたらしている。
好事家を喜ばせるディテール
ダイアルを取り囲むチタン製のベゼルで目を惹く幾何学的な輪郭は、他のローマン・ゴティエの時計では見られなかったフォルムだ。ベゼルはまずラウンドシェイプに加工され、丸みのある面が作られる。次にベゼル表面の6か所にまっすぐなカットを入れて、平らな6つのファセットを生み出す。
このファセットにポリッシュ加工をしてベゼルに光沢をもたらす一方で、残りのサテン仕上げ部分が反射を和らげてくれる。同様のファセット加工は、ケースバックのサファイアアクリスタルの周囲にも施されている。
独自のストップセコンド機能
独自のストップセコンド機構は、他の多くのストップセコンド機能と同様にリュウズを引いた瞬間、テンプ(テンワ)にブレーキをかける仕組みだ。しかし、ローマン・ゴティエでは動きを止めるために、ストレートあるいはL字型のストップレバーを使わずに、スネイルカムを採用することを選択した。
これはふたつの機能を持っている。まず、リュウズを引くとスネイルカムがテンワに触れてその動きを止める。次にリュウズを押し戻した時、スネイルカムが止めた位置から回転し始めるのだが、カムの段々と広くなるフォルムが回転することによって、再びテンワが勢いよく動き始めるための助けとなる。
ブランドに親しむ方たちであれば、ローマン・ゴティエがロジカル・ワンでスネイルカムのユニークな形状を使ってきたことをご存知だろう。
主役はフィンガーブリッジ
フィンガーブリッジはローマン・ゴティエの生まれ故郷、ジュウ渓谷の時計製造の歴史の中で代表的なものだが、この時計では現代的に解釈されている。これらのブリッジはそれぞれ水平に構成されており「階段状」になっている。ムーブメントにボリューム感と奥行をもたらすだけでなく、ブリッジが文字通り歯車やテンプの上で、切れ目なく流れているような感覚を与えることにある。
ローマン・ゴティエのトレードマークである、面取り加工されたリングを繋げた形状のスポークが特徴の歯車やラチェットホイールには円形模様の装飾が施され、クリックやスネイルカム、ローマン・ゴティエのもうひとつの特徴でもあるS字型の溝を持つスクリューは、美しいポリッシュ仕上げで磨かれている。また、主ゼンマイを収めた香箱の蓋は素晴らしい渦巻状の模様で装飾されている。
C by ローマン・ゴティエ チタン エディション フォーの調速機構は、わずかにカーブしたアームを持つテンワ、極小の目盛が付いた偏心の補正ねじと、最大剛性のために三角形状になったアンクルを手で組み立てており、ローマン・ゴティエらしい特徴を備えている。
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