大型腕時計のパイオニア、エベラール「トラベルセトロ・ヴィトレ」から新作2モデルが登場

2023.06.22

大型時計ブームの先駆け的な存在であるエベラールの「トラベルセトロ・ヴィトレ コレクション」から、クラシックホワイトとナイトブルーの文字盤を配した新作2モデルが発表された。1996年発表の「トラベルセトロ・ヴィトレ」は手巻き機械式ムーブメントを搭載し、レトロな風合いと視認性の高さ、1万8000振動のロービートの音色が特徴だ。

トラベルセトロ・ヴィルレ

「トラベルセトロ」は発売当時のトレンドであった小さめのサイズの時計と全く違うものを作りだせないか、という探求心から生まれたモデルだ。


大型腕時計ブームを生み出した存在

 1994年、当時のCEOパルミロ・モンティ氏は、より人々の印象に残り、かつ当時のトレンドであった小さめのサイズの時計と全く違うものを創り出せないかと考えた。「誰も考えたことがないような大きさで、クラシックなフォルムを持つ、まるで懐中時計のような腕時計」だった。

トラベルセトロ・ヴィルレ

エベラール「トラベルセトロ・ヴィルレ」
手巻き(Cal.ETA6498-1)。17石 1万8000振動。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径43mm、厚さ10.7mm)。5気圧防水。ファブリックストラップモデル:51万5900円(税込み)。ブレスレットモデル:64万200円(税込み)。

 多くの反対意見もあった中、彼が思い立った年から2年後の1996年に「トラベルセトロ」を完成させた。43mmという大型腕時計の登場は時計業界を驚かせ、多くの愛好家から注目を集める存在となった。以降、他ブランドからも直径40mmを超える大きさの大型腕時計が次々と発表されることとなったのである。

トラベルセトロ・ヴィルレ

フィアット社の元名誉会長でイタリアの実業家、洒落者として世界中で名を知られるジャンニ・アニエッリ氏が愛用したことで一気に人気が出た。


“オン・ザ・カフス”で楽しみたい時計

 本作トラベルセトロは、イタリアのみならず世界中で名を知られる実業家、ジャンニ・アニエッリ氏が愛用していたことでも有名である。彼がシャツのカフスの上に腕時計を着けるスタイル“オン・ザ・カフス”で「トラベルセトロ」を着用したことにより、世界的ファッションアイコンとなった。誰もが憧れる存在であるジャンニ・アニエッリ氏が43mmという規格外サイズの時計をスタイリッシュに着用したことで「トラベルセトロ」の存在は一気に世界中に広まっていった。

エベラール「トラベルセトロ・ヴィルレ」
手巻き(Cal.ETA6498-1)。17石 1万8000振動。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径43mm、厚さ10.7mm)。5気圧防水。レザーストラップモデル:51万5900円(税込み)。ブレスレットモデル:64万200円(税込み)。

 エベラールを代表するコレクションのひとつである「トラベルセトロ」のヴィトレ・バージョンから今回発表されたモデルは、クラシックホワイト文字盤と、新色のナイトブルー文字盤のモデルである。両モデルのインデックスは現行モデルとデザインを変えたことにより、全体的にレトロな仕上がりとなり、本来のトラベルセトロの良さを消すことのない仕上がりとなっている。

 クラシックホワイト文字盤のストラップはダブルステッチ入りのブラックレザーストラップ、またはステンレススティールブレスレット、ナイトブルー文字盤のストラップはラバー加工を施したブルーファブリックストラップ、またはステンレススティールストラップブレスレットから選ぶことができる。

 リュウズ部分にはEの文字が入り、リーフ型の時分針、バトン型の秒針、シースルーバック、反射防止加工が施されたドーム型サファイア・クリスタル、ポリッシュ仕上げが施されたベゼルなど細部にわたるディテールにも高級感が漂う。文字盤のインデックスと針にはホワイトのスーパールミノバが塗布されているため、視認性が高く、実用性も高い時計となっている。


Contact info:エベラール・ジャパン Tel.03-5422-8087


エベラールの新作「トラベルセトロ・ヴィトレ 葉加瀬太郎モデル」をISHIDAが独占販売開始

https://www.webchronos.net/news/86204/
1959年のオリジナルにインスパイアされた、エベラール「スカフォグラフ300 MCMLIX」のグリーンダイアルが登場

https://www.webchronos.net/news/85793/
福岡 小林時計店創業90周年を記念する、エベラール「クロノ 4 21-42 小林時計店 限定モデル」発売

https://www.webchronos.net/news/85920/