香港と上海にオープンした2店舗のブティックオープンを記念し、H.モーザーはラバーストラップの「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」のレッドゴールドモデルを発売する。発売されるのはH.モーザーのブティックおよびオンラインのみで、これまではステンレススティールのみで展開されていたモデルである。
売上高8倍、生産数5倍の快進撃
自動巻き(Cal.HMC907)。55石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRGケース(直径42.3mm、厚さ14.2mm)。12気圧防水。1007万6000円(税込み)。
H.モーザーはこの10年で売上高を8倍、生産数を5倍に増大させ、独立系時計製造ブランドのトップランナー企業となっている。直営店の数も増えており、香港と上海に最初のブティックをオープンし、アジア、中東、アメリカなど広いエリアを視野に入れた営業拠点を展開している。
これらのブティックはすべて、H.モーザーの哲学に基づいたミニマリズムを表現し、伝統と革新が融合された遊び心の溢れるコンセプトとなっている。この大きな転機を記念してブティックとオンライン限定で発売されるのが「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」だ。
2020年のコレクション発表以来初のラバーストラップを備え、ケースにさりげなく一体化したラバーストラップは、暖かみのある18Kレッドゴールドの光沢、ダイアルのマトリックスグリーンの複雑な色合いと相まって、新鮮な印象をもたらしている。時代に左右されない普遍的なエレガンスとスポーティーなテイストを両立させたラグジュアリーな1本だ。
ブランド名が製品より目立つことを避けるため、ロゴ部分は透明なラッカー仕上げとなっており、秘密のサインのように製品の卓越性をさりげなく伝える存在となっている。H.モーザーは、ミニマリストの哲学を深化させることで、洗練されたエレガンスと控えめな表現の代名詞となった。
「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」ブティック エディションは既存モデルと同様に12気圧の防水性により陸上でも水中でもクロノグラフ機能を使用することができる。
彫刻作品のようなデザインの18Kレッドゴールドケースは、バランスのとれたプロポーションとなだらかなラインを備えている。トップ部分はわずかにドーム型になったグラスボックスタイプのサファイアガラスで覆われ、シースルーのケースバックとなっている。
12時位置に配された立体的な60の数字が文字盤で存在感を放ち、視認性と機能性が重んじられた60年代から70年代のストップウォッチを想起させる。正確に時間を刻む細身の針は、自動車のメーターパネルや計測器の針のように根元部分は太く、先端に向かって細くなっている。常に視認性を重視するH.モーザーらしく秒針はレッドが採用されている。
ふたつのセクションに分かれ、カーブを描く立体的なゴールドメッキの時針と分針にはスーパールミノヴァⓇを注入した革新的なセラミック化合物であるグロボライトⓇのインサートが埋め込まれているため、視認性の悪い環境下でも時刻を正確に知ることができる。
アジェノー社が開発したムーブメントHMC907を搭載
搭載されるムーブメントは、H.モーザーのパートナー企業のひとつであるアジェノー社製のHMC907である。ムーブメント側に歴代有数の優れた設計のクロノグラフ キャリバーが組み込まれている。複雑なムーブメントの設計を専門とし、H.モーザーは同社の株主でもある。
パワーリザーブは約72時間で、ブリッジとメインプレートには伝統的な45°のモーザーストライプとアンスラサイトグレーのロジウムメッキ仕上げが施されている。ローターがムーブメントとダイアルの間に配されているため、クロノグラフの動作やコラムホイールを眺めることができる。
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