A.ランゲ&ゾーネは、3つの複雑機構を搭載した「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」に、新色モデルを発表した。ラトラパント・クロノグラフと永久カレンダーを組み合わせたランゲを代表する複雑時計に新しく加わるのは、ピンクゴールド製ダイヤルと18Kホワイトゴールド製ケースのコンビネーションモデルである。世界限定100 本のため日本へのデリバリーも非常に少ないことが予想される。
1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー(Ref.421.056FE)
「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」最大の特徴は、複雑時計機構の最高峰のひとつとされるラトラパント・クロノグラフ(スプリットセコンド)の搭載である。従来のクロノグラフ機能に加えて、ラップタイム計測、タイムの比較、60 秒以内の中間タイム計測が可能だ。自社製キャリバーL101.1 の振動数は毎秒 6 回であるため、ストップウォッチは 6分の1秒の精度で計測でき、ダイヤル外周の分目盛りに加えられた目盛りで正確に読み取ることができる。
秒単位にまで及ぶ比較時間計測
永久カレンダー表示の修正が必要になるのは、グレゴリオ暦の規則からうるう年とならない 2100 年の 3 月 1 日のみである。また、高精度のムーンフェイズ表示も長期間継続するよう設計されていて、地球の周りを回る月の朔望月の経過を忠実に再現し、122.6 年後に初めて1日分の誤差が生じる。
精密で複雑なメカニズムの素晴らしさはサファイアクリスタル製のシースルーケースバックから見ることができる。タイム計測やラップタイムの計測の切替は 2 つのコラムホイールを用いる伝統的な方式を採用。また、A.ランゲ&ゾーネらしく、全ての可動部品の上面には直線的な加工が施され、周辺部の面取りはポリッシュ仕上げになっている。エッジ部分をシャープかつフラットに完璧に磨き上げることができるのは、熟練した職人のみが成せる技である。
均整がとれたダイヤルレイアウト
「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」を類まれなモデルにしているのは、技術的な面だけではなく、バランスよくレイアウトされたダイヤルも特徴のひとつだ。本作は、ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン(2019 年)とランゲ 1・パーペチュアルカレンダー(2021 年)に続き、A.ランゲ&ゾーネが提供する 3 番目の 18K ピンクゴールド製ダイヤルの時計で、温かみのあるピンクのカラートーンが、クールな印象のホワイトゴールド製ケースとエレガントなコントラストを生み出している。
クラシックなレイルウェイ型の分目盛りや、アラビア数字インデックス、バランスよく配された 4 つのサブダイヤルなど、フェルディナント・アドルフ・ランゲの誕生年にちなんで名付けられたこのウォッチファミリーのエッセンスがダイヤルに反映されている。
自社製キャリバーL101.1
伝統的なデザインの特徴に沿って製作された手巻きキャリバーL101.1 は、631 個のパーツで構成される。永久カレンダー機構だけでも 211 個のパーツが必要で、さらに 206 個のパーツがラトラパント・クロノグラフ機構を担う。チラネジテンプは自社開発・製造のヒゲゼンマイで作動し、ビス留め式ゴールドシャトン、ブルースクリュー、精巧なスワンネック型精度調整装置、手彫りされたテンプ受けなど、メゾンならではの高品質を表す特徴をサファイアクリスタル製のケースバックから楽しめる。二度組み工程を経て完成するムーブメントには、細部に至るまで A.ランゲ&ゾーネの高い基準が反映されている。
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