2014年バーゼル・ワールド ランキング / 多様性を象徴する今年のバーゼル10傑

2014.07.03

選考委員の選定モデル詳細

 

今年のジュネーブに心は震えたか?

菅原 茂(60歳) 時計ジャーナリスト

「買える、使える時計こそが良作」
現実感から程遠いモデルが多いS.I.H.H.に比べ、あれもこれも欲しいと思わせる新作が豊富なバーゼルで、一番気になったのはGMT系の実用複雑時計。すべてこのジャンルから選んだ。

1 エルメス/ドレサージュ ルゥール・マスケ
2 ルイ・ヴィトン/エスカル ワールドタイム
3 パテック フィリップ/ノーチラス・トラベルタイム・クロノグラフ Ref.5990/1A
4 ロレックス/チェリーニ トラベルタイム
5 ブライトリング/ナビタイマーGMT
6 ジラール・ペルゴ/トラベラー ラージデイト ムーンフェイズ&GMT
7 ユリス・ナルダン/デュアルタイム・マニュファクチュール
8 タグ・ホイヤー/カレラ キャリバー7 ツインタイム
9 グランドセイコー/メカニカルハイビート 36000 GMT
10 ラドー/ハイパークロム セラミック タッチ デュアルタイマー


今年のジュネーブに心は震えたか?

鈴木幸也(42歳) 『クロノス日本版』編集部員

「製造技術の均一化を凌駕するパッケージ力」
「良い」と思う理由は主観によるため、究極的には千差万別。だが、ディテールの品質やムーブメントの性能、デザインとそれを引き立てる仕上げ……。突き詰めていくと、これらひとつひとつの積み重ねに違いない。製造技術に差が見えにくくなってきた近年、時計としてのパッケージングの力が完成度を左右する。この技量には明らかに差が出てきたようだ。

1 H.モーザー/ベンチャー・スモール・セコンド
2 ブルガリ/ブルガリ オクト フィニッシモ
3 ユンハンス/マスター テレメーター
4 オリス/110 years リミテッドエディション
5 オメガ/シーマスター 300 マスター コーアクシャル
6 ロンジン/コンクェスト ヘリテージ 1954-2014
7 ハジメ アサオカ/プロジェクトT
8 エルメス/ドレサージュ ルゥール・マスケ
9 ジャケ・ドロー/サイン・マシーン
10 ロレックス/オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ


今年のジュネーブに心は震えたか?

名畑政治(54歳) 時計ライター

「スイス時計の新たな展開」
流行に一斉になびくのは大嫌いだが、目立ったトレンドがなけれないで、いまひとつもの足りないのも事実。ところが2014年はNATOストラップやエイジング処理など、面白い傾向が現れて楽しかったし、これらは個人的にもツボなトレンド。例によってすべて同列、順位無し。

・ ブライトリング/クロノマット・エアボーン
・ ゼニス/パイロット タイプ20 エクストラスペシャル
・ ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ
・ ブローバアキュトロン/アキュトロン2 アストロノーツ ムーンビュー
・ ベル&ロス/WW1 ギンヌメール
・ ロンジン/コンクェスト ヘリテージ 1954-2014
・ ジャンリシャール/テラスコープ
・ スピーク・マリン/スピリット・コレクション ウイングコマンダー
・ オリス/110 years リミテッドエディション
・ オメガ/シーマスター 300 マスター コーアクシャル