ルイ・ヴィトンより、セラミックスとローズゴールドを採用した新生タンブール、「タンブール オトマティック セラミック」が登場

2025.03.12

ルイ・ヴィトンは、アイコニックな「タンブール」コレクションの新作として、「タンブール オトマティック セラミック」を発表した。本作では、新開発のブラウンセラミックスと18kローズゴールドを採用し、重厚感とラグジュアリーかつモダンなルックスを合わせ持つ、全く新しいタンブールを実現している。ブランドの技術革新とハイウォッチメイキング技術の両方を体現した1本だ。

タンブール オトマティック セラミック


モダンなエレガンスと最高峰のクラフツマンシップが融合した、新生「タンブール」

 ルイ・ヴィトンは、タンブールコレクションの新作として、タンブール オトマティック セラミックを発表した。ブラウンカラーのセラミックス素材と18Kローズゴールドを巧みに使いわけた、モダンな美学と比例のない快適さを体現した1本である。心臓部には、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」によってデザインされた、新開発のマイクロロータームーブメントを搭載している。

タンブール オトマティック セラミック

ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック セラミック」Ref.W1CR10
自動巻き(Cal.LFT023.01)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。ブラウンセラミックス×18Kローズゴールドケース(直径40mm、厚さ8.30mm)。50m防水。1021万9000円(税込み)

 セラミックスを採用する本作の制作にあたり、メゾンは、象徴的なドラム型ケースや、それにつながるブレスレットを再設計しており、2023年の刷新でタンブールが獲得した、スリムかつ流れるようなフォルムを見事に再現している。

タンブール オトマティック セラミック

ケースは、ブラウンセラミックスで18Kローズゴールド製のインナーコンテナを覆う、新たな構造が採用された。モダンかつ重厚感のあるルックスを備えた、外圧に影響されにくい設計だ。裏ぶたはローズゴールド製で、表と裏でまた違った印象を見せる。

 象徴的なドラム型を再現したセラミックス製ケースは、メゾンの他のゴールドウォッチと同様、丹念に磨き上げられており、上質かつマットな質感を備えている。また、ドラム型のリューズにはフルート加工が施され、「LV」のシグネチャーロゴを刻印。ベゼルは丹念に手作業で磨かれた後、サンドブラスト加工が施されたことで、あしらわれたポリッシュ仕上げの「LOUIS VUITTON」の12文字が際立っている。同色のダイアルと合わせて、メゾンの特徴であるディテールへのこだわりが感じられる仕上がりだ。

タンブール オトマティック セラミック

ブラウンのステップダイアルは、ガルバニック処理を施した後にラッカーを何層にも塗り重ねることで、独特の光沢感と外装とマッチする完璧な色合いが表現されている。また、その表面ではさまざまな仕上げが駆使されており、その中で18Kローズゴールド製の針、マーカー、アラビアインデックスが輝きを放っている。

 ブラウンセラミックスは、メゾンのトランクを象徴する色合いから着想を得た独自の素材である。耐久性と軽やかさ、低アレルギー性を兼ねるセラミックスは魅力的な素材である一方で、特に扱いが難しい素材としても知られている。とりわけ、ブラウンカラーのセラミックスは、白や黒に比べて再現が難しいカラーリングであり、本素材の採用は、メゾンの高度な技術力を象徴するものと言える。

タンブール オトマティック セラミック

セラミックスの適切な色と正確なサイズの実現には、多くの複雑で繊細なプロセスが必要となる。「タンブール」に使用される部品は、一般のセラミックス素材の製造と異なるハイテク機械加工技術を用いて成形されており、さらにそこから熟練した職人の手が加わることで、ようやく完成の目を見る。

 そして、このセラミックスを採用するブレスレットもまた、本作のチャレンジングな要素となっている。加工の難しいセラミックス素材において、リンクひとつひとつにカーブをつけ、丁寧に手作業でサテン仕上げを施すことで、ケースとシームレスに一体化するブレスレットを再現しているのである。当然、その製造には膨大な時間が必要であり、その8割が手作業による仕上げに費やされたという。

ブレスレットの内側には、18Kローズゴールド製の「バックボーン」とセラミック製リンクがビスで固定されている。ピンの無いスムーズなシェイプと、手首にフィットする柔軟性の両方を実現する構造だ。

 ムーブメントは、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンが、マニファクチュールのル・セルクル・デ・オルロジェと共同で設計したCal.LFT023を搭載する。日差-4秒から+6秒という計時精度が、クロノメーター検定機関によって保証されており、マイクロローターの採用でその厚みは4.2mmにまで抑えられている。パワーリザーブは約50時間を備えた。

 また、腕時計をひっくり返せば、18Kローズゴールド製のディスプレイケースバックから、Cal.LFT023の優れた構造と洗練された仕上げを余すことなく見ることができる。サンドブラスト仕上げとポリッシュの面取りが成すコントラストや、スタイリッシュなLVのモチーフが刻印された22Kピンクゴールド製マイクロローター、無色透明の穴石などは、見どころのひとつとなるだろう。


Contact info: ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854


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