今年のジュネーブに心は震えたか?

篠田哲生(40歳) 嗜好品ライター

「ストロングポイントがいっそう明確に」
明確なトレンドは「宇宙」くらいだったか。しかし右に倣えではなく、各メーカーが自分たちのストロングポイントを強めてきている印象があった。

1 ジャガー・ルクルト/マスター・ウルトラスリム・カレンダー
2 カルティエ/クラッシュ スケルトン ウォッチ
3 モンブラン/ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム
4 パネライ/ルミノール サブマーシブル 1950 カーボテックTM スリーデイズ オートマティック-47mm
5 ラルフ ローレン/RL67サファリ 45MM クロノメーター カモフラージュダイアル
6 IWC/ポルトギーゼ・ハンドワインド・エイトデイズ“75th アニバーサリー“
7 モンブラン/ヘリテイジ クロノメトリー デュアルタイム
8 パネライ/ラジオミール マーレ ノストゥルム チタニオ-52mm
9 A.ランゲ&ゾーネ/ダトグラフ アップ/ダウン
10 カルティエ/カリブル ドゥ カルティエ ダイバー カーボン


今年のジュネーブに心は震えたか?

広田雅将(41歳) 時計ジャーナリスト兼アートソルジャー、Web Chronosモデレーター

「事実上の1位は〝普通〟のランゲ1」
1位のグルーベル フォルセイと3位のポルトギーゼは好みだけで選んだ。もっとも、内実が伴っており、前者は作りの良さが、後者はパッケージングの巧みさが光る。ただ好き嫌いを抜きにして選ぶと、2015年の1位は新しいランゲ1で決まりだ。キープコンセプトで性能を上げるというアプローチには大変好感が持てる。

1 グルーベル フォルセイ/トゥールビヨン 24セコンズ ヴィジョン
2 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1
3 IWC/ポルトギーゼ・オートマティック
4 ロジェ・デュブイ/エクスカリバー オートマティック スケルトン
5 ラルフ ローレン/RL オートモーティブ 39MM クロノメーター
6 パネライ/ルミノール サブマーシブル 1950 スリーデイズ クロノ フライバック オートマティック チタニオ-47mm
7 ピアジェ/「ピアジェ アルティプラノ」
8 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク コンセプト RD#1
9 ヴァシュロン・コンスタンタン/ハーモニー・クロノグラフ・グランド・コンプリケーション・エクストラフラット
10 モンブラン/ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム


今年のジュネーブに心は震えたか?

髙木教雄(51歳) ライター

「個性際立つ新作揃い踏み」
ここ数年来の動きに今年も倣い、各社の個性が際立つ新作が登場していた。それぞれに持てる歴史や技術を精査し、研鑽した結果だろう。久しぶりに10本を選ぶのに苦労したほど。これら以外にも良作多し。今年も豊作です。

1 IWC/ポルトギーゼ・アニュアル・カレンダー
2 ボヴェ/アマデオ フルリエ ヴィルトゥオーソ V
3 カルティエ/クラッシュ スケルトン ウォッチ
4 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク コンセプト RD#1
5 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1
6 モンブラン/ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム
7 フランク ミュラー/スプリットセコンド ダブルフェイス クロノグラフ
8 ピアジェ/ピアジェ エンペラドール
9 パルミジャーニ・フルリエ/オーバル パントグラフ
10 ヴァシュロン・コンスタンタン/ハーモニー・クロノグラフ


ランキングの集計ルール
●ルールに則して合計10モデルを選び、1位から10位までの順位をつける。
●それぞれが選んだ10モデルの、1位に20ポイント、2位に18ポイント、3位に16ポイント…‥9位に4ポイント、10位に2ポイントを与える(順位なしの場合は、個人の持ち点110点を10で割り、全てのモデルに11点ずつ加算する。順位ありとなしが混在する場合は、持ち点110点から順位分を引き、残りを割って分配)。その集計により、ランキングを決定する。
●同ポイントとなった場合、そのモデルを選んだ選考委員の数が多いほうを上位とする。
●それでも同位となった場合、最高点が高いほうを上位とする。
●さらに、それでも同位となった場合は、プライス設定の低いほうをバリュー的価値が高いものとして、上位とする。※パネライはディストリビューターの都合により順位には入りません。