選考委員の選定モデル詳細


菅原 茂(64歳) 時計ジャーナリスト

「最先端技術ばかりじゃなくてね……」
超高精度タイプや、GPS電波ソーラー系を含む多機能モデルについてはあえて選外とした。コモディティ化しやすいそれらを除くと、時計として独創的なのはこの2点ぐらい。巧妙に機械式の要素を取り入れたところがワザありだ。

1 F.P.ジュルヌ/エレガント 48mm
2 ピアジェ/「ピアジェ エンペラドール・クッション」700P


安藤夏樹(42歳) MOMENTUM編集長

「楽しくなければクォーツ時計じゃない」
精度追求のために生み出されたクォーツ時計だが、その歴史の大半は、多機能化の追求に向けられた。機械式での実現が難しい、または高額になりすぎる複雑な機能や針の動きを、比較的手軽に付加できるのがクォーツ時計の美点である。だからこそ、クォーツ時計は楽しいのだ。機械式時計ブームによって進化をやめてしまったかに思えたクォーツ時計も、コネクテッドウォッチの登場以降、再び注目を集めつつある。ユーザーも自由に楽しむ心を持って選びたい。

1 シチズン/エコ・ドライブ ワン
2 ソニー/FES Watch
3 クロッカーズ/KLOK-02
4 ヴェントゥーラ/スパーク MGS
5 ブライトリング/エクゾスペース B55 ナイトミッション
6 オメガ/スピードマスター スペースマスター Z-33
7 G-SHOCK/GPW-2000
8 ロンジン/コンクエスト V.H.P.
9  トゥルーム/全般
10 ポリマスター/PM1603A


名畑政治(58歳) 時計ライター

「あんまり思いつかないなぁ……」
電気の時計も好きでいくつも持っているが、現行クォーツ腕時計のオススメといきなり問われても、なかなかこれといったモデルが思い出せない。そこでひねりだした4モデル。どれもオススメの傑作クォーツであることは間違いない。例によってすべて同列、順位無し。

・ カンパノラ/AO4010-51E
・ グランドセイコー/SBGX293
・ ロンジン/コンクエスト V.H.P.
・ シェルマン/グランドコンプリケーション クラシック