篠田哲生(42歳) 嗜好品ライター

「価格、デザイン、スタイル。全てが好バランス」
少々規模が縮小したとはいえ、メインブランドは健在。価格帯もこなれており、可もなく不可もなくな印象だ。時計市場の減少も、今年からは回復傾向にあり、成熟期に入ったということなのだろう。

1 タグ・ホイヤー/ホイヤー モナコ バンフォード
2 フレデリック・コンスタント/クラシック ハイブリッド マニュファクチュール
3 グランドセイコー/キャリバー9S 20周年記念限定モデル SBGH265
4 ブルガリ/オクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボン
5 G-SHOCK/GMW-B5000
6 オメガ/シーマスター 1948 マスター クロノメーター
7 パテック フィリップ/ノーチラス 永久カレンダー Ref.5740/1
8 パテック フィリップ/アクアノート・クロノグラフRef.5968A
9 ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ デイ・デイト 70s
10 ブライトリング/ナビタイマー 1 オートマティック 38


髙木教雄(55歳) ライター

「ますます多様化し選択肢を広げた」
記憶を手繰り、メモや資料をあさり選んでみたら、何だか全く一貫性のない10本になってしまった。それだけ今年の新作は、多様だったことの証し。復刻、新素材、複雑機構、デジタルなどなど、それぞれに捨てがたい魅力があった。やっぱり時計は楽しい。

1 パテック フィリップ/ノーチラス 永久カレンダー Ref.5740/1
2 シャネル/ボーイフレンド スケルトン
3 G-SHOCK/GMW-B5000
4 ブレゲ/マリーン 5517
5 ウルベルク/THE AMC
6 セイコー/プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 復刻デザイン
7 ウブロ/ビッグ・バン ウニコ レッドマジック
8 オメガ/シーマスター 1948 マスター クロノメーター
9 ラング&ハイネ/アントン
10 ハリー・ウィンストン/プロジェクト Z12


広田雅将(43歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー

「選択したモデルに偏りは否めないが……」
スケジュールの関係上、今回のバーゼルでは見られないモデルが多かったため、選出に偏りが生じたことは否めない。しかし、すべてのモデルを見たとしても、1位は叡智IIだっただろう。パテック フィリップのワールドタイム・ミニット・リピーター Ref.5531とロンジンのマスターコレクションは未見だが、含めるべきと判断して加えた。

1 クレドール/叡智Ⅱ
2 オメガ/シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター
3 グランドセイコー/キャリバー9S 20周年記念限定モデル SBGH265
4 シチズン/Cal.0100搭載コンセプトモデル
5 ジェイコブ/アストロノミア マエストロ
6 グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ
7 ラドー/トゥルー シンライン ネイチャー
8 ブレゲ/マリーン クロノグラフ 5527
9 パテック フィリップ/ワールドタイム・ミニット・リピーター Ref.5531
10 ロンジン/マスターコレクション


ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。 ●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。 ●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。 ●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。 ●最低有効得票数を2票とする。