選考委員の選定モデル詳細


菅原 茂(66歳) 時計ジャーナリスト
「はやく実物が見たい!」
実製品に接することなく紹介することがフツーになる事態は避けたいデス。ひとまずリモートにて選んだ10本は実機を見たい要望順ともいえる。

1 カルティエ/タンク アシメトリック
2 ヴァシュロン・コンスタンタン/トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ
3 エルメス/スリム ドゥ エルメス GMT
4 モンブラン/モンブラン 1858 モノプッシャークロノグラフ リミテッドエディション1858
5 IWC/ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー42
6 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グラデーション
7 パネライ/ルミノール マリーナ フィブラテック™ - 44MM
8 ロジェ・デュブイ/エクスカリバー ディアボルス イン マッキナ
9 ジャガー・ルクルト/マスター・コントロール・カレンダー
10 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス


篠田哲生(45歳) 嗜好品ライター
「混乱つづく時計市場を反映した手堅き〝新作〟たち」
昨年来、香港動乱の影響もあって、イマイチ盛り上がりのなかったスイス時計業界。その流れを断ち切れぬまま、今度は新型コロナウイルスによって大打撃。となれば“新作!”などと浮かれている場合でもあるまい。手堅くなるのはしょうがないからこそ、きらりと光る新作をしっかり探したい。

1 ロジェ・デュブイ/エクスカリバー ディアボルス イン マッキナ
2 アーノルド&サン/グローブトロッター ナイト
3 パネライ/ルミノール マリーナ フィブラテック™ - 44MM
4 ピアジェ/アルティプラノ アルティメート コンセプト
5 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グラデーション
6 カルティエ/パシャ ドゥ カルティエ
7 カルティエ/タンク アシメトリック
8 IWC/ポルトギーゼ・クロノグラフ
9 ヴァシュロン・コンスタンタン/オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー・スケルトン
10 ジャガー・ルクルト/マスター・コントロール・デイト


安藤夏樹(44歳) 編集者
「コロナがなければ、と嘆きたくなる充実ぶり」
ほとんど現物に触れられていない状況ではあるが、今回は見逃せないモデルが多いこともあり、期待値でランキングをつけさせてもらった。実用時計に良品が多いのに加え、ピアジェなど本来なら大騒ぎしそうなモデルも多数見受けられる。カルティエはパシャ、サントス、タンク(アシメトリック)と大盤振る舞いの印象。早く実物を触りたい。

1 カルティエ/サントス デュモン XL
2 H.モーザー/ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック
3 ピアジェ/アルティプラノ アルティメート コンセプト
4 IWC/ポルトギーゼ・オートマティック40
5 パネライ/ルミノール マリーナ カーボテック™ - 44MM
6 ジャガー・ルクルト/マスター・コントロール・デイト
7 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス
8 モンブラン/モンブラン 1858 モノプッシャークロノグラフ リミテッドエディション1858
9 ボーム&メルシエ/ハンプトン
10 ハンプトン メン スモールセコンズ/デイト ラージ


鈴木裕之(48歳) フリーライター、『クロノス日本版』契約編集部員
「初のデジタルW&Wが情報の価値を一変させた」
W&Wとして再出発した旧SIHHは、COVID-19の影響で初のデジタル開催に。クローズドの展示会が、初めて一般にも同時公開されたのは衝撃。これにより、右から左へ情報を垂れ流すだけのコピペニュース媒体は、速さという点でも価値を失った。来たるべきアフターコロナの世界では、時計ジャーナリズムの分野にも意識改革が必要だ。

1 ヴァシュロン・コンスタンタン/“ ラ・ミュージック・デュ・タン” レ・キャビノティエ・アストロノミカル・ストライキング・グランド・コンプリケーション -オード・トゥ・ミュージック
2 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス
3 ジャガー・ルクルト/マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダー
4 ピアジェ/アルティプラノ アルティメート コンセプト
5 モンブラン/モンブラン 1858 モノプッシャークロノグラフ リミテッドエディション1858
6 カルティエ/タンク アシメトリック スケルトン
7 カルティエ/マイヨン ドゥ カルティエ
8 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック 18Kピンクゴールド デイデイト/ムーンフェイズ グレーグラデーション
9 パルミジャーニ・フルリエ/トリック トゥールビヨン
10 IWC/ポルトギーゼ・オートマティック40


名畑政治(60歳) 時計ライター
「新作は意外に豊作。でも関心は時計見本市の未来に」
新型コロナのパンデミックで時計界は混沌状態。でも新作を出すブランドはあるからウェブ発表されたものの、現物を手にできないのがもどかしい。とりあえず個人的に欲しいモデルをピックアップしたが、なかなかの充実度。でも正直、時計見本市の未来が気になる。例によってすべて同列、順位なし。

・ カルティエ/サントス デュモン N゜14 ビス
・ パルミジャーニ・フルリエ/トンダ メトロポリタン アベンチュリン
・ モンブラン/モンブラン ヘリテイジ モノプッシャー クロノグラフ
・ ヴァシュロン・コンスタンタン/フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
・ エルメス/アルソー スケレット
・ ジャガー・ルクルト/マスター・コントロール・カレンダー
・ ピアジェ/アルティプラノ Ref.G0A45050
・ H.モーザー/ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック
・ ボーム&メルシエ/ハンプトン メン ミディアム
・ IWC/ポルトギーゼ・オートマティック40


広田雅将(46歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「不十分な状態での感想になるが」
コロナ渦により、新製品を十分に見られなかった2020年のW&W。ただし見た限りで言うと、寡作になった分、ひとつひとつのディテールは詰まった印象を受ける。地味ではあるが、実用時計は当たりだったのではないか。もっとも、1トレンドであるスポーツウォッチはほとんど見られなかった。今年の傾向は、しばらく待ってから判断したい。

1 モンブラン/モンブラン 1858 オートマティック 24H
2 IWC/ポルトギーゼ・オートマティック40
3 カルティエ/パシャ ドゥ カルティエ
4 ヴァシュロン・コンスタンタン/オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー
5 ピアジェ/アルティプラノ アルティメート コンセプト
6 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グラデーション
7 カルティエ/サントス デュモン
8 ジャガー・ルクルト/マスター・コントロール・デイト
9 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス
10 IWC/ポルトギーゼ・クロノグラフ


ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。


【2020年 ピアジェの新作時計】 極薄時計の記録を塗り替える新型モデルなど

https://www.webchronos.net/2020-new-watches/45300/