選考委員の選定モデル詳細
菅原 茂(66歳) 時計ジャーナリスト
「人気再燃と新トレンドに注目」 カラーとグラデーションは1970年代前後に大流行。当時をリアルに知る自分には懐かしい。レトロのみならず、コンテンポラリーなデザインとも相性が良く、お洒落感重視の時計好きには魅力的だ。 1 エルメス/スリム ドゥ エルメス GMT |
篠田哲生(45歳) 嗜好品ライター
「ムード重視のグラデーションダイアル」 ダイアルは時計の顔。針やインデックスが目鼻立ちと考えると、ダイアルの仕上げ&色は、大まかな印象を左右する“髪型”とでもいえようか。グラデーションカラーのダイアルは、洒落たヘアスタイルのようなもの。時計のデザインをグッと魅力的に、そして華やかに見せてくれる。ゆえに技術云々ではなく、ただただムード重視で時計を選んでみた。 1 H.モーザー/ストリームライナー・センターセコンド |
安藤夏樹(45歳) 編集者
「懐古主義ではなく未来志向のグラデを」 グラデーション文字盤を今選ぶなら、新しさを感じられるものにしたい。階調の幅を狭めにして大人っぽく仕上げたものや、組み合わせるインデックスや針によって未来的にしたものなどだ。高い時計は高いなりに、安い時計は安いなりの楽しさがあるグラデ文字盤を、蘊蓄なくとも美しさで選ぶ。そんな大人もいて欲しいものです。 1 H.モーザー/ストリームライナー・センターセコンド |
福田 豊(61歳) 編集者&ライター
「大人の男であれば大いに楽しむべき」 カラーダイアルを好ましく思っている。なぜならそれはブリティッシュグリーンのアストンマーティンやイタリアンレッドのフェラーリのようなスポーツカーを楽しむのと同じ。大人の男のよき趣味だ。だからグラデーションダイアルも大いに楽しむべし。ここに挙げたのは、そのおすすめの10本。すべておすすめのため順位はなしだ。 ・ オーデマ ピゲ/CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクション |
名畑政治(61歳) 時計ライター
「流行は繰り返される」 グラデーションダイアルといえば年季の入った時計ファンなら1970年代のブームを思い出すだろう。ただ、かつては奇抜さを競うあまり視認性が損なわれることも多かった。そんな流行の袋小路に入り込まないよう切に願う。例によってすべて同列、順位なし。 ・ H.モーザー/ベンチャー・スモールセコンド |
広田雅将(46歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「時計メーカーの実力は文字盤に出る」 ケースとムーブメントが良くなった今、各社は他にない文字盤に取り組むようになった。その方向のひとつがグラデーションダイアル。選に挙がったメーカーは、なるほど勢いのあるメーカーばかりだ。(ランキングを辞退している)パネライを選べなかったのは残念だ。 1 H.モーザー/ベンチャー シリーズ |
ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。
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