選考委員の選定モデル詳細


菅原 茂(66歳) 時計ジャーナリスト
「人気再燃と新トレンドに注目」
カラーとグラデーションは1970年代前後に大流行。当時をリアルに知る自分には懐かしい。レトロのみならず、コンテンポラリーなデザインとも相性が良く、お洒落感重視の時計好きには魅力的だ。

1 エルメス/スリム ドゥ エルメス GMT
2 オーデマ ピゲ/CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
3 グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ アニュアル・エディション
4 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グレーグラデーション
5 H.モーザー/ストリームライナー・センターセコンド
6 エルメス/アルソー スケレット
7 ミドー/コマンダー ブルーシェイド
8 ラドー/ラドー トゥルー シークレット オートマティック
9 オリエント/ウィークリーオート オリエントキングダイバー
10 セイコー/プロスペックス SBDC117


篠田哲生(45歳) 嗜好品ライター
「ムード重視のグラデーションダイアル」
ダイアルは時計の顔。針やインデックスが目鼻立ちと考えると、ダイアルの仕上げ&色は、大まかな印象を左右する“髪型”とでもいえようか。グラデーションカラーのダイアルは、洒落たヘアスタイルのようなもの。時計のデザインをグッと魅力的に、そして華やかに見せてくれる。ゆえに技術云々ではなく、ただただムード重視で時計を選んでみた。

1 H.モーザー/ストリームライナー・センターセコンド
2 ウブロ/クラシック・フュージョン ベルルッティ コレクション
3 オーデマ ピゲ/CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクション
4 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック
5 グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ
6 オリス/レイクバイカル リミテッド
7 H.モーザー/ベンチャー・コンセプト
8 モンブラン/モンブラン 1858 シリーズ
9 ゼニス/パイロット タイプ20 アドベンチャー
10 ジラール・ペルゴ/ロレアート アブソルート


安藤夏樹(45歳) 編集者
「懐古主義ではなく未来志向のグラデを」
グラデーション文字盤を今選ぶなら、新しさを感じられるものにしたい。階調の幅を狭めにして大人っぽく仕上げたものや、組み合わせるインデックスや針によって未来的にしたものなどだ。高い時計は高いなりに、安い時計は安いなりの楽しさがあるグラデ文字盤を、蘊蓄なくとも美しさで選ぶ。そんな大人もいて欲しいものです。

1 H.モーザー/ストリームライナー・センターセコンド
2 オーデマ ピゲ/CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ シリーズ
3 パテック フィリップ/ノーチラス 5711/1
4 グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ アニュアル・エディション
5 モンブラン/モンブラン ヘリテイジ マニュファクチュール パルソグラフ リミテッドエディション 100
6 ジラール・ペルゴ/1966「アース・トゥ・スカイ」エディション
7 オリス/オリス×桃太郎ジーンズ
8 ブライトリング/スーパーオーシャン オートマティック 48
9 ティソ/シースター 1000 オートマティック
10 ミドー/コマンダー ブルーシェイド


福田 豊(61歳) 編集者&ライター
「大人の男であれば大いに楽しむべき」
カラーダイアルを好ましく思っている。なぜならそれはブリティッシュグリーンのアストンマーティンやイタリアンレッドのフェラーリのようなスポーツカーを楽しむのと同じ。大人の男のよき趣味だ。だからグラデーションダイアルも大いに楽しむべし。ここに挙げたのは、そのおすすめの10本。すべておすすめのため順位はなしだ。

・ オーデマ ピゲ/CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクション
・ ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック
・ グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ アニュアル・エディション
・ H.モーザー/エンデバー・センターセコンド オートマティック コンセプト
・ モンブラン/モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ リミテッドエディション 1858
・ オリス/アクイス デイト
・ パテック フィリップ/ノーチラス 5711/1A
・ ラドー/キャプテン クック オートマティック
・ セイコー/プレザージュ SARY163
・ ティソ/シースター 1000 オートマティック


名畑政治(61歳) 時計ライター
「流行は繰り返される」
グラデーションダイアルといえば年季の入った時計ファンなら1970年代のブームを思い出すだろう。ただ、かつては奇抜さを競うあまり視認性が損なわれることも多かった。そんな流行の袋小路に入り込まないよう切に願う。例によってすべて同列、順位なし。

・ H.モーザー/ベンチャー・スモールセコンド
・ ラドー/キャプテン クック オートマティック ブロンズ
・ チューダー/ブラックベイ ブロンズ
・ セイコー/プレザージュ SARY165
・ ルイ・エラール/エクセレンス レギュレーター パワーリザーブ
・ グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ アニュアル・エディション
・ モンブラン/モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ リミテッドエディション 1858
・ セイコー/プロスペックス SBDC117


広田雅将(46歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「時計メーカーの実力は文字盤に出る」
ケースとムーブメントが良くなった今、各社は他にない文字盤に取り組むようになった。その方向のひとつがグラデーションダイアル。選に挙がったメーカーは、なるほど勢いのあるメーカーばかりだ。(ランキングを辞退している)パネライを選べなかったのは残念だ。

1 H.モーザー/ベンチャー シリーズ
2 グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ
3 チューダー/ブラックベイ ブロンズ
4 オーデマ ピゲ/CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクション
5 オリス/アクイス コレクション
6 モンブラン/モンブラン 1858 ジオスフェール
7 セイコー/プレザージュ ベーシックライン
8 ロレックス/オイスター パーペチュアル デイデイト コレクション
9 パテック フィリップ/年次カレンダー Ref.5205
10 オリエント/ウィークリーオートオリエントキングダイバー


ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。


【2020新作時計】グラスヒュッテ・オリジナル「シックスティーズ/シックスティーズ・クロノグラフ 2020年アニュアルエディション」


https://www.webchronos.net/news/44269/
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」に5色の鮮やかなラッカーダイヤル追加


https://www.webchronos.net/news/49315/
またしても強力なラグスポが降臨、H.モーザー 2020新作「ストリームライナー・センターセコンド」



https://www.webchronos.net/news/51831/