2019年にモデルチェンジを果たしたモナココレクションの新作。搭載ムーブメントがセリタ製SW300にクロノグラフモジュールを載せたCal.12から、一体型クロノグラフムーブメントCal.ホイヤー02に変更されたが、ケースサイズは歴代モデル同様、縦39×横39mmに保たれた。
技術仕様
リファレンスナンバー: | CBL2111.FC6453 |
機能: | 時、分、秒表示(秒針停止機能付き)、秒・30分・12時間積算計を搭載したクロノグラフ、日付表示 |
ムーブメント: | 自社開発キャリバー ホイヤー02、自動巻き、2万8800振動/時、33石、クイックコレクトデイト、コラムホイール式クロノグラフ制御、垂直クラッチ、緩急針と偏心ネジによる緩急調整、耐震軸受け(キフ使用)、パワーリザーブ約80時間、直径31mm、厚さ6.95mm |
ケース: | ステンレススティール製ケース、ボックス型サファイアクリスタル製風防(無反射コーティングなし)、4本のネジで固定されたサファイアクリスタル製トランスパレントバック、10気圧防水 |
ストラップ&バックル: | アリゲーターレザーストラップ、片折れ式セーフティーフォールディングバックル |
サイズ: | 縦39×横39mm、厚さ15.1mm、重量122g(実測値) |
価格: | 66万円 |
*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。
精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)
クロノグラフ停止時 | クロノグラフ作動時 | |
文字盤上 | -1 | 0 |
文字盤下 | +2 | +3 |
3時上 | -4 | -2 |
3時下 | +9 | +10 |
3時左 | +4 | +5 |
3時右 | +2 | +3 |
最大姿勢差: | 13 | 12 |
平均日差: | +2 | +3.2 |
平均振り角: | ||
水平姿勢 | 270° | 263° |
垂直姿勢 | 241° | 235° |
評価
ブレスレット&バックル(最大10pt.) | 9pt. | アリゲーターレザーのストラップは申し分のない加工品質で、賢く設計されたセーフティーフォールディングバックルは快適。クランプ機構により長さを無段階で調節できる。 |
操作性(5pt.) | 4pt. | プッシャーは押す面が大きいが、リュウズはフラットで快適さにやや欠ける。秒針停止機能とクイックコレクトデイトは便利。 |
ケース(10pt.) | 9pt | 複雑なフォルムと加工に非の打ちどころがないケース表面はまさに感動もの。 |
デザイン(15pt.) | 13pt. | 不動の伝説的デザイン。6時位置に移動したスモールセコンドには慣れが必要。 |
視認性(5pt.) | 4pt. | 針の長さは理想的だが、ミニッツスケールにクロノグラフ秒針のスケールが重なり煩雑なため、分単位での正確な読み取りがやや困難。暗所では時・分針とアワーインデックスのドット部が明るく発光する。 |
装着性(10pt.) | 7pt. | スクエア型で15.1mmの分厚いケースは必ずしも快適とは言い難い。 |
ムーブメント(20pt.) | 16pt. | キャリバー ホイヤー02は工業的に生産されるが、コラムホイール、垂直クラッチ、ロングパワーリザーブなど、高品質を証明する数多くの特徴を備えている。外観はモダンで好印象。 |
精度安定性(10pt.) | 7pt. | 歩度測定器での平均日差(クロノグラフ停止時)は+2秒/日と非常に優れている。しかし、13秒という最大姿勢差は残念。 |
コストパフォーマンス(15pt.) | 13pt. | 自社製クロノグラフムーブメントを搭載した伝説的なデザインを持つモデルが66万円で入手できるのは良心的。 |
合計 | 82pt. |