チタン製のケースを持ち、軽い着け心地を提供する新型エアコマンド。テストを行った個体は、非常に優秀な精度を叩き出した。
技術仕様
リファレンスナンバー: | AC02 12B40 63B |
機能: | 時、分、秒(秒針停止機能付き)、60秒・30分・12時間積算計を備えたフライバッククロノグラフ |
ムーブメント: | 自社製キャリバーF388B、自動巻き、3万6000振動/時、35石、コラムホイール制御、垂直クラッチ、シリコン製ヒゲゼンマイ、テンワに取り付けた4本のネジで微調整を行うフリースプラングテンプ、パワーリザーブ約50時間、直径31.8mm、厚さ6.65mm |
ケース: | チタン製ケース、ドーム型サファイアクリスタル製風防、セラミックス製両方向回転ベゼル、ねじ込み式裏蓋(サファイアクリスタル製トランスパレント仕様)、3気圧防水 |
ストラップ&バックル: | カーフスキンストラップ(手縫い・ラバーの内張り)、チタン製セーフティーフォールディングバックル |
サイズ: | 直径42.5mm、厚さ13.7mm、重量82g(実測値) |
バリエーション: | ブルー文字盤+18Kレッドゴールド製ケース(税込み446万6000円)、ブラック文字盤+ステンレススティール製ケース(生産終了)、ケース径36.2mmモデル(ブルー文字盤+チタン製ケース:税込み259万6000円、ブルー文字盤+18Kレッドゴールド製ケース:税込み427万9000円) |
価格: | 277万2000円(税込み) |
*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。
精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)
クロノグラフ非作動時 | 作動時 | |
文字盤上 | +2 | +2 |
文字盤下 | +1 | +1 |
3時上 | +4 | +4 |
3時下 | 0 | -1 |
3時左 | +3 | +3 |
3時右 | +2 | +2 |
最大姿勢差: | 4 | 5 |
平均日差: | +2 | +1.8 |
平均振り角: | ||
水平姿勢 | 291° | 288° |
垂直姿勢 | 257° | 257° |
評価
ストラップ&バックル(最大10pt.) | 9pt. | 手縫いのカーフスキンのストラップにはラバーの内張りが施され、開閉用プッシュボタンを備えたダブルフォールディングバックルは作りが精巧。 |
操作性(5pt.) | 4pt. | リュウズ、プッシャー、回転ベゼルは操作しやすい。ストラップの長さを調節するのにドライバーが必要。 |
ケース(10pt.) | 9pt | 特殊なチタン合金製で、表面の仕上げは秀逸。蓄光塗料を施したインデックスを備えるセラミックス製回転ベゼル、ドーム型サファイアクリスタル製風防、サファイアクリスタル製トランスパレントバックは好印象。3気圧防水のため、もう少し高い防水性能を期待したかった。 |
デザイン(15pt.) | 14pt. | 本格的なレトロデザインでバランスも良い。 |
文字盤(10pt.) | 8pt. | 文字盤の設計は極端に複雑ではないが、印字された目盛りや蓄光塗料など、ディテールの完成度は高い。 |
視認性(5pt.) | 3pt. | 昼夜を問わず時刻は読み取りやすいが、ドーム型風防の縁が強く反射し、クロノグラフ針と文字盤のコントラストが弱く、文字盤に印字された目盛りも極めて微細。健全な視力が求められる。 |
装着性(5pt.) | 4pt. | 基本的に装着感は良好。最初のうちはストラップがやや堅い。 |
ムーブメント(20pt.) | 18pt. | フライバッククロノグラフ機能を搭載した自社製ムーブメントは、0.1秒単位の計時を可能にするハイビート脱進機をはじめ、数々の技術的な特徴を備え、仕上げも含めてモダンなデザイン。 |
精度安定性(10pt.) | 9pt. | 平均日差はプラス2秒/日、最大姿勢差は4秒と非常に優秀。 |
コストパフォーマンス(10pt.) | 8pt. | 多くを与えてくれる時計だが、277万2000円という価格は高額。 |
合計 | 86pt. |
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