2021年新作時計から厳選！BEST BUY WATCH／GMTウォッチ編

価値観も生活様式も一変した世の中で、絶対に変えることができないものがある。それが、旅をするという本能だ。たとえどれだけ交通・通信網が発達してもスマートフォンやテレビを通して見る世界では、この欲求を満たすことができないのだ。自らの五感で体験する世界にこそ価値がある。そこで、必要になる時計の機能がローカルタイムに対してホームタイムを示すGMT機構だ。無論、仕事でも有用であるが、そろそろ旅情を掻き立てる“旅時計”を手にしたい

『クロノス日本版』編集長がアドバイス！
GMTウォッチ選びのポイント

第2時間帯を表示するGMTウォッチは、海外渡航者には欠かせないものだ。かつてはパイロット御用達というイメージが強かったが、今や普通の時計にも備わるようになった。昔との違いは厚み。GMT機能付きの時計はどうしてもケースが厚くなってしまうが、最近のモデルには、普通の3針に遜色ないものが増えてきた。

頻繁に海外渡航する人にお勧めしたいのは、時針だけを単独修正できるもの。かつてはごく一部のモデルに限られていたが、今では手頃な価格帯にも普及するようになった。簡単に時針を早送り、早戻しできるため、使い勝手に優れている。もっとも、このタイプのGMTウォッチの多くは、日付の早送りに手間がかかる。その点は、買う前に要チェックだ。

今買うべき“GMTウォッチ”8選

ショパール「L.U.C GMT ワン ブラック」

高温でチタンの表面を酸化させることで作られる、高硬度なセラマイズドチタンをケースに採用した、数少ない腕時計のひとつ。素材特有のダークな色合いを生かし、時計全体がモノトーンにまとめられた。

グランドセイコー「エレガンスコレクション メカニカルハイビートGMT SBGJ251」

春分、小暑、寒露、冬至の各節句を表現した4モデル中の1本。プレス成形の文字盤にグリーンのラッカーを重ね、木々が芽吹く春を表現。山桜をイメージしたGMT針が静かに主張する。

セイコー「プレザージュ プレステージライン Sharp Edged Series SARF003」

2020年に登場した新シリーズは、麻の葉紋様を文字盤に細かく配し、凛としたケースのシルエットが特徴。日本の伝統色である常盤色で彩られ、GMT機能とパワーリザーブ表示を備える。

ベル＆ロス「BR 03-93 GMT」

「BR 03」にGMTモデルが追加された。回転式のアルミニウムベゼルはデイタイムをレッド、ナイトタイムをブラックで表現。調整方法はリュウズの1段引きでカレンダーとGMT針を進める古典的なものだ。

H.モーザー「ヘリテージ・デュアルタイム」

アーカイブから着想を得たヴィンテージスタイルに、最新の技術を落とし込んだ本作。グレーカラーの針は第2時間帯を示し、使用しない時には時針の下に隠すことができる。ブランドロゴは透明なラッカーで記されている。

ポルシェデザイン「1919 グローブタイマー UTC オールブラック」

2時、4時位置のプッシュボタンを押すことで時針を単独で早送り戻し可能。ダイアル外周にGMT針用の24時間、ダイアル内周にポインターデイトのスケールを設けたことで、デザインをすっきりとまとめた。

モーリス・ラクロア「アイコンベンチュラーGMT」

ブラック文字盤にホワイトのインデックスと時分秒針による強いコントラストで高い視認性を持つ。24時間スケールが刻まれる回転ベゼルはセラミックス製、その上にはアイコンの代名詞であるツメが装着される。

タグ・ホイヤー「カレラ キャリバー7 ツインタイム デイト」

細部に改良が加えられた新生「カレラ」のGMT機能搭載モデル。より洗練されたデザインは、文字盤外周に配されたブルーとホワイトに彩られたデイ／ナイトインジケーターによって強調される。

誰もが待ちわびたこの瞬間
目的地は南の楽園か、それとも…？

出会い、発見、驚き。見知らぬ異国の地でそれらを求めてアクティブに行動するなら、旅先で安心できる実用性を味方にしたい。それがこの時計のホームタイムを示すGMT機構と極めて軽量かつ堅牢なセラマイズド・グレード5チタン製ケース。ブラック＆グレーのカジュアルなスタイリングも旅先では実に好印象だ。