ワールドウォッチフェアで手に入れたい、ブルーダイヤルの新作5選

2020.07.15

ブルーのダイヤルは、ここ数年のあいだ常に人気の高い、もっかの時計界の一大トレンドとなっているもの。そのため毎年、ブルーダイヤルの新作が多数発表されている。だが今年は例年以上にブルーダイヤルが多い。今回改めてリストアップしてみたのだが、ちょっと探しきれないほどの数がある。ブルーダイヤル好きには、大当たりの年、となったようだ。ブルーダイヤルの長所は、ネイビースーツがそうであるように、品よく知的に見えること。また、一般的なホワイトやシルバーのダイヤルよりも軽快に見え、しかしブラックダイヤルほどスポーティーになりすぎない、そんなほどよいバランス感が魅力だ。そんなことから、ブルーダイヤルはドレススタイルでもカジュアルでも洒脱に着けこなすことができ、持っていると必ず重宝する。そんなところも人気の大きな理由なのだろう。
ここに挙げたモデルはストラップもブルーに揃えられているのが特徴。より積極的にブルーが愉しめる、ブルーダイヤル好きには最高のモデルたちだ。

福田豊/選&文

ブランパン「ヴィルレ ウルトラスリム」

ヴィルレ ウルトラスリム

ブランパン「ヴィルレ ウルトラスリム」
直径40mm
自動巻き(Cal.1151)
28石
2万1600振動/時
3気圧防水
RG
192万円(税別)

ブランパンの代表作のひとつが現代的ダイバーズウォッチの元祖とされる「フィフティ ファゾムス」。そんなことから深海を思わすブルーはブランパンのアイデンティティと密接なつながりを持つ特別なカラーとなっている。そして今年はそんなブルーを、もうひとつの代表作である「ヴィルレ」に使用した新作を発表。レッドゴールドケースにミッドナイトブルーダイヤルの組み合わせはブランド初。ミッドナイトブルーのストラップも洒落ている。


ブレゲ「クラシック 7337」

ブレゲ クラシック 7337

ブレゲ「クラシック 7337」
直径39mm
自動巻き(Cal.502.3 QSE1)
35石
2万1600振動/時
3気圧防水
WG
466万円(税別)

「クラシック 7337」はブレゲの創始者であるアブラアンールイ・ブレゲが製作した懐中時計のダイヤルデザインを受け継いだ、すなわちブレゲを代表するモデルのひとつ。独創的なダイヤルの各所にブレゲの代名詞であるギヨシェを別柄で配しているのも特徴だ。これはそのダイヤルをブルーにした新作。色出しの難しいギヨシェダイヤルを美しいブルーに仕上げたのが大きな魅力。ギヨシェのパターンが刷新され、よりモダンな印象になったのも注目点だ。


ショパール「ミッレ ミリア GTS アズーロ パワーコントロール」

ミッレ ミリア GTS アズーロ パワーコントロール

ショパール「ミッレミリア GTS アズーロ パワーコントロール」
直径43mm
自動巻き(Cal.Chopard 01.08-C)
40石
2万8800振動/時
100m防水
RG×SS
世界限定500本
111万円(税別)

ショパールは1988年から世界最高峰のクラシックカーラリーと称されるイタリアのミッレ ミリアとのパートナーシップを締結。同レースをモチーフとした「ミッレ ミリア」はショパールを代表するスポーツウォッチの人気コレクションになっている。これは今年の新作のひとつでイタリア語で「ブルー」の意味の「アズーロ」のダイヤルが特徴。9時位置の燃料計をモチーフにしたパワーリザーブインジケーターなど随所にレーシングテイストが盛り込まれているのも素晴らしい。


エルメス「スリム ドゥ エルメス GMT」

スリム ドゥ エルメス GMT

©Calitho
エルメス「スリム ドゥ エルメス GMT」
直径39.5mm
自動巻き(Cal.H1950)
29石
2万1600振動/時
3気圧防水
PG
予価222万円(税別)

「スリム ドゥ エルメス」は2015年に誕生したコレクション。グラフィックデザイナーのフィリップ・アペロワによるオリジナルフォントを使用した独特のインデックスが目を惹く大きな特徴だ。そしてこれは2018年に限定で製作されたGMTモデルをレギュラー化した新作。前作のパラジウムケースにグレーダイヤルのモノトーンから一変、ピンクゴールドケースにブルーダイヤルの洒脱なカラーリングにされたのが魅力的。ダイヤルと同じブルーのストラップも素敵だ。


チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト “ネイビーブルー”」

ブラックベイ フィフティ-エイト

チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト “ネイビーブルー”」
直径39mm
自動巻き(Cal.MT5402)
27石
2万8800振動/時
200m防水
SS
33万2000円(税別)

「ブラックベイ フィフティ-エイト」は1958年に「オイスター プリンス サブマリーナー」が初めて200m防水仕様になったときのデザインを踏襲したコレクション。そしてこれは7月1日に世界同時発売になったばかりの、まさに最新作。「ブラックベイ フィフティ-エイト」で初のネイビーブルーダイヤルが大きな魅力だ。またレザーストラップに代わり、初めてシンセティックレザーの“ソフトタッチ”ストラップが採用されたのも特徴。そのストラップのネイビーブルーの色合わせも完璧だ。