ステンレススティールケースにゴールドベゼルを組み合わせた新作が増えている。どうやら世界的人気が再燃する予感が濃厚だ。ちなみに、今日では「コンビ」ではなく「バイカラー」というのが一般的である。そこで、いま話題のバイカラーの新作5本を紹介する。
バイカラーの新作が増えている
ここ数年、ステンレススティールケースにゴールドベゼルを組み合わせた、いわゆる「コンビ」の新作が増えている。
ステンレススティール×イエローゴールドのコンビは1980年代に世界的に大流行した。当時、コンビはオールゴールドよりもスタイリッシュで都会的だとされ、ヤンエグ(ヤングエグゼクティブ)たちが競ってコンビを選び着けたのだ。
実際、クロームとゴールドの2トーンはすべてがゴールドよりも華やかでありつつギラついた感じがなく洗練された雰囲気に着けこなすことができる。すべてがゴールドではないためゴールドが洒落たアクセントになるのもエレガントでスマートな印象だ。
人気を二分したのがロレックス「デイトジャスト」とカルティエ「サントス」。この2つのコンビが最高のステータスシンボルであったのだ。
さて。そんなコンビが、最初に述べたように、ここ数年増えている。どうやら世界的人気が再燃する予感が濃厚だ。ちなみに、今日では「コンビ」ではなく「バイカラー」というのが一般的である。
ただし1980年代と違うのは、YGではなくPGやRGといった「ピンクゴールド」が主流になっていること。そしてピンクゴールドであると、よりクラシカルでアダルトなイメージになるのが、素晴らしいところ。また、ピンクゴールドは赤味や濃淡などブランドの個性が出るのも魅力だ。
ということで大人の男性に、ぜひ、バイカラーを着けていただきたい。若者には出すことのできない、男の色気が醸し出されるはずだ。
ここで選んだのは、いま話題の新作5本。今回は価格順でのご紹介だ。そしてバイカラーのおすすめの新作は、実は、まだまだある。そのため第二弾も検討中。乞うご期待である。
ボーム&メルシエ「クリフトン ボーマティック ツートーン COSC」
直径40mm
自動巻き(Cal.BM13-1975A)
21石
2万8800振動/時
5気圧防水
SS
47万5000円(税別)
2018年にデビューした「クリフトン ボーマティック」は、耐磁性、作動時間、精度、耐久性、という日常使用でもっとも重要な点に着目し開発されたコレクション。シリコンパーツの使用などにより、高耐磁性、高精度、メンテナンス頻度の軽減、5日巻きロングパワーリザーブ、といった高性能と高い実用性を実現した。これは今年の新作でブレスレットモデルのバイカラーは初。ピンクゴールドを18Kではなく、200ミクロンと厚みのある金張りにしているのも実用的だ。
カルティエ「サントス デュモン」
46.6×33.9mm
手巻き(Cal.430MC)
18石
2万1600振動/時
日常生活防水
SS×PG
82万5000円(税別)
「サントス デュモン」は昨年誕生した新コレクション。細身のローマン数字インデックスや薄いケースがよりオリジナルに近い雰囲気なのが特徴で、従来の2倍の長寿命を持つ新型クォーツ式ムーブメントの搭載も話題になった。これは今年の新作で、大きなXLサイズと、機械式ムーブメントの搭載が、新しい特徴。SSケース、PGケース、SS×PGの3モデルのラインナップで、やはりおすすめがこのバイカラー。1980年代の世界的大人気を思い出させるスタイリッシュさとリッチ感だ。
オメガ「コンステレーション」
直径39mm
自動巻き(Cal.8800)
35石
2万5200振動/時
50m防水
SS×セドナ™ゴールド
102万円(税別)
今年「コンステレーション」が全面リニューアル、4つの爪がアイコニックなマンハッタンスタイルの第五世代に進化した。39mmと36mmの2ラインで、ケース素材やストラップ、ダイヤル違いなど、全39モデルの豊富なラインナップ。すべてマスター クロノメーター認定となったのも大きな注目点。さらに41mmの「コンステレーション マスター クロノメーター」も加えられた。そして注目が、この39mmのバイカラー。オメガ独自のセドナ™ゴールドの美しいピンクゴールド色も魅力だ。
ベル&ロス「BR 05 ブラック スティール&ゴールド」
直径40mm
自動巻き(Cal.BR-CAL.321)
25石
2万8800振動/時
100m防水
SS×RG
120万円(税別)
「BR 05」は昨年の9月にデビュー。これまでのベル&ロスがフィールドとしていた「陸」「海」「空」のどれとも違う「都市」をテーマとした新コレクションで、ケースとブレスレットを一体化させた、いわゆる「ラグジュアリースポーツウォッチ」のスタイルが大きな特徴だ。これはそのベゼルとブレスレットの中央リンクをRGにした今年の新作。針とインデックスもRG張りでブラックダイヤルとのコントラストが洒脱。まさに都会的にスタイリッシュに着けこなせる。
IWC「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ」
直径44.6mm
自動巻き(Cal.89361)
38石
2万8800振動/時
6気圧防水
SS×RG
212万5000円(税別)
IWCは例年、ひとつのコレクションをリニューアルするのが基本。今年は「ポルトギーゼ」を全面リニューアルした。そのひとつである「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ」はコレクションでもっともスポーティーなモデルで、今回のリニューアルにより第三世代に進化。新型ムーブメントの搭載のほか、初のブレスレット仕様となったのも大きな特徴。わけても注目がこのバイカラーで、ブレスレットの中央リンクの優美な曲面が際立ち、最高にお洒落に着けこなせそうだ。
https://www.webchronos.net/wwf/50309
https://www.webchronos.net/wwf/50864
https://www.webchronos.net/wwf/49438