ボーイズサイズとして着けこなすと格好いい、アンダー40mmの新作 5選

2020.08.26

このところ、ケース径が40mmに届かない一般的に「小振り」と呼ばれる時計が増えている。とても洒落て見え、わざわざ小さめで選んでいるのが「通」な感じがするのもよい。そのなかから選んだ、おすすめの5本をご紹介しよう。

福田豊/選&文

ボーイズサイズとして着けこなしたい

 このところ、小振りの時計が増えている。具体的には、40mm未満。ケース径が40mmに届かないのが、一般的に「小振り」と呼ばれる時計だ。

 こうした傾向が見え始めたのは、2010年代に入ったころからだっただろうか。最初は2000年代初めに大流行した「デカ厚」へのアンチテーゼであった。そのためケースを小さくするだけでなく、ケースを薄くしたモデルも多く、「超薄型」の新作が多数登場したのを、きっとご記憶の方もおられると思う。

 そしてここ数年は、小振りが一般的になったのだろう。超薄型ではない、ごく普通の小振りなモデルが主流になっている。

 さて。そんな小振りの新作が今年も大充実。そのなかから選んだ、おすすめの5本をご紹介しよう。

 実は、これらはユニセックスとレディスで、そのため36mm以下とかなり小さい。それを大人の男性に「ボーイズサイズ」として着けこなしてほしい、という提案だ。

 というのも、ボーイズサイズは、とても洒落て見える。わざわざ小さめで選んでいるのが「通」な感じがするのもよい。

 それにボーイズサイズで探すと、レディスも視野に時計選びができるのが素晴らしい。より幅広い時計選びが楽しめるのだ。

 さらにボーイスサイズはパートナーとシェアやペアにするのに最適なのも長所。ことにここで選んだ5本は、すべて女性にも似合うモデルばかりだ。

 ということで、どれも大おすすめ。サイズの小さな順でご紹介する。


オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オートマティック」

ロイヤル オーク オートマティック

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オートマティック」
直径34mm
自動巻き(Cal.5800)
28石
2万8800振動/時
5気圧防水
SS×PG
225万円(税別)

 ラグジュアリースポーツウォッチのパイオニアである「ロイヤル オーク」に新たに加えられたケース径34mmのコレクション。本来的にはレディスだがボーイズサイズとして男性が着けるのにピッタリだ。ことにSS×PGのバイカラーはここ数年の大注目の仕様で、そういう意味でも大おすすめしたい。なお、既存の33mmのクォーツ式のレディスに代わるものではないそうで、33mmも存続。結果、44、42、41,39、38、37、34、33mmの全8サイズの豊富なラインナップとなった。


ブライトリング「ナビタイマー オートマチック 35」

ナビタイマー オートマチック 35

ブライトリング「ナビタイマー オートマチック 35」
直径35mm
自動巻き(Cal.17)
25石
2万8800振動/時
3気圧防水
SS
52万円(税別)

 航空用クロノグラフの歴史的名作「ナビタイマー」をシンプルな3針にアレンジした「ナビタイマー オートマチック」は2018年に38mm径ケースでデビュー。2019年に41mmが追加された。そして今年は「女性のためのナビタイマー」として35mmが登場。だが35mmはボーイズサイズで男性が着けるのに最良のサイズ。だから女性に独占させてはもったいない。大人の男があえて選び着けこなすと最高に格好いいのだ。ダイヤルカラーやレザーストラップなどバリエーションが豊富なのも魅力だ。


カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ」

© Cartier
カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ」
直径35mm
自動巻き(Cal.1847 MC)
23石
2万8800振動/時
10気圧防水
SS
予価65万5000円(税別)

 カルティエの名作「パシャ ドゥ カルティエ」がアップデート。41mmと35mmの2サイズのラインナップで、カレンダー表示の有無が相違点だ。そしてその小さな35mmのモデルがボーイズサイズとして着けこなすのに最良だ。一昨年に発表された「クイックスイッチ」システムによりブレスレットをワンプッシュで着脱可能。やはり一昨年に発表された「スマートリンク」システムにより工具なしでブレスレットのコマを脱着できるのも優れた特徴。付け替え用のアリゲーターストラップが付属する。


ショパール「アルパイン イーグル スモール」

アルパイン イーグル スモール

ショパール「アルパイン イーグル スモール」
直径36mm
自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)
27石
2万5200振動/時
100m防水
ルーセント スティール A223×エシカルRG
179万円(税別)

 共同社長のカール-フリードリッヒ・ショイフレが1980年、若干22歳のときに生み出した最初の時計「サンモリッツ」はショパール初のSSケース&ブレスレットのラグジュアリースポーツであった。それを40年後に息子のカール-フリッツが発見し、祖父である会長のカールの力を借りて現代に蘇らせた新モデル。41mmと36mmの2サイズがあり、カレンダー表示の有無が相違点。全10モデルの豊富なラインナップで、わけてもこのバイカラーがスタイリッシュでエレガントでおすすめだ。


オメガ「コンステレーション」

オメガ コンステレーション

オメガ「コンステレーション」
直径36mm
自動巻き(Cal.8800)
35石
2万5200振動/時
50m防水
SS
65万円(税別)

「コンステレーション」は2018年にレディスがリニューアル、今年はメンズがリニューアルされた。41mm、39mm、36mmの3サイズで、41mmが8種類、39mmが26種類、36mmが13種類、の全47種類の豊富なラインナップが大きな魅力。また、今回のリニューアルによりメンズコレクションは全モデルがマスター クロノメーター認定となったのも特筆すべき点。そしておすすめが、より小さな36mmで、ボーイズサイズにピッタリ。ブレスレットの着け心地がよいのも素晴らしい長所だ。





ワールド・ウォッチフェアでぜひ手に入れたい、まっ黒の新作5選

https://www.webchronos.net/wwf/51230/
メタルブレスレットのラグジュアリー&スポーティーな新作5選

https://www.webchronos.net/wwf/50864
ワールドウォッチフェアで手に入れたい、ブルーダイヤルの新作5選

https://www.webchronos.net/wwf/49438