時計好きならぜひ1本は持っていたいグリーンダイアルの新作・5選

2021.07.28

ここ数年、グリーンダイアルが増えているのは、きっとよくご存知のことだろう。それが今年は、さらに増加。昨年、一昨年はグリーンダイアルの新作が多く目立ったが、今年はそれをさらに凌ぐ充実ぶりだ。

わけても、ともにラグジュアリースポーツウォッチの名作であるパテック フィリップ「ノーチラス」とオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」にグリーンダイアルの新作が登場したのは印象的。また、これまでグリーンダイアルを手がけなかったタグ・ホイヤーがグリーンダイアルのスペシャルモデルを発表したのも特筆すべきことだ。

などなどと、今年は本当に大充実。もはやグリーンダイアルは、トレンドとか、ファッションとか、そうした一過性のものではない、確固たるいちジャンルになった感がある。

だから、もしもまだグリーンダイアルをお持ちでなければ、今年は手に入れるよい機会だと思う。ここに挙げたのは、どれも大おすすめのモデルだ。さて、あなたはどのグリーンダイアルがお好きだろうか。

福田豊/選&文


ブライトリング「プレミエ B09 クロノグラフ 40」

ブライトリング「プレミエ B09 クロノグラフ 40」

ブライトリング「プレミエ B09 クロノグラフ 40」
直径40mm
手巻き(Cal.B09)
28石
2万8800振動/時
10気圧防水
SS
94万6000円(税込)

2018年に発表された「プレミエ」に続く新コレクション「プレミエ ヘリテージ」のモデルのひとつ。3代目当主のウィリー・ブライトリングが1943年に発表した「プレミエ」のオリジナルをモチーフにしたスリムなベゼルやラグ、アプライドインデックス、スクエアのプッシュボタンなど、クラシックでエレガントなデザインが目を惹く特徴。また、オリジナルと同じ手巻きにするために自社開発自動巻きクロノグラフムーブメント「Cal.01」を手巻きに改造したのも見どころ。そしてこのピスタチオグリーンのダイアルが大きな話題で魅力なのだ。


IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」
直径41mm
自動巻き(Cal.69385)
33石
2万8800振動/時
10気圧防水
SS
91万3000円(税込)

4月のWATCHES AND WONDERS GENEVAで発表された「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」の新作。既存の43mm径より2mm小さな41mm径にされたのが大きな特徴。小振りのサイズがより着けこなしやすくなっている。さらに、これまでの6気圧防水から10気圧防水に高性能化されたのも注目点。工具なしで簡単にブレスレットやストラップを脱着できるEasX-CHANGEシステムを搭載するのも素晴らしい長所。そして新しく採用されたこの鮮やかなグリーンダイアルがチャームポイント。スモールセコンド針の赤との色合わせもハイセンスだ。


ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」

ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」

ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」
ケースサイズ45.6×27.4mm
手巻き(Cal.822/2)
19石
2万1600振動/時
3気圧防水
SS
99万4400円(税込)

「レベルソ・トリビュート」は2016年に発表されたコレクションで、1931年に誕生した「レベルソ」のオリジナルのデザインを踏襲しているのが大きな特徴。そして今年は「レベルソ」の誕生90周年。これはそれを記念して最初期に使われていたラッカー仕上げのグリーンダイアルを復刻したモデル。「レベルソ」のルーツであるポロ競技と縁が深いことから、2011年よりコラボレーションを開始したポロ用ブーツの名門、カーサ・ファリアーノのレザーストラップを採用したのも注目点。ダイアルと揃えたストラップのグリーンの色出しも素晴らしい。


パテック フィリップ「ノーチラス 5711/1A」

パテック フィリップ「ノーチラス 5711/1A」

パテック フィリップ「ノーチラス 5711/1A」
直径40mm(10-4時方向)
自動巻き(Cal.26-330 S C)
30石
2万8800振動/時
12気圧防水
SS
401万5000円(税込)

今年初頭にパテック フィリップは、ステンレススティール仕様の「ノーチラス 5711/1A」の生産中止を発表。その衝撃的ニュースに世界中の時計ファンが騒然とするなか、4月のWATCHES AND WONDERS GENEVAで発表されたのが、この新モデル。これが「ノーチラス 5711/1A」の最終モデルとなるのだそう。しかも同モデルは、これまでになかったオリーブグリーン・ソレイユダイアルというのが大きな特徴。というように話題満載の、間違いなく今年いちばんの注目作。ただし既に生産分がほぼ完売とのことで入手は極めて困難だ。


タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ グリーン スペシャルエディション」

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ グリーン スペシャルエディション」

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ グリーン スペシャルエディション」
直径39mm
自動巻き(Cal.ホイヤー02)
33石
2万8800振動/時
10気圧防水
SS
世界限定500本
78万6500円(税込)

名前のとおり、グリーンダイアルが特徴のスペシャルモデルで、タグ・ホイヤーは今年の新作発表でいずれも歴史的名作の「カレラ」と「モナコ」の2モデルにこの特別仕様を用意した。この「タグ・ホイヤー カレラ」は1963年発表のオリジナル「ホイヤー カレラ」(ref.2447)のデザインを踏襲するのが特徴。ダイアルのロゴも旧ロゴの「HEUER」(「TAG」なし)にされている。という一方で、これまでのタグ・ホイヤーにないグリーンダイアルというのが魅力のポイント。オリジナルの36mm径から39mm径へと現代的なケースサイズにされているのも注目点だ。




2021年 ブライトリングの新作時計まとめ

https://www.webchronos.net/features/63384/
2021年 パテック フィリップの新作時計まとめ

https://www.webchronos.net/features/62366/
ジャガー・ルクルト【2021 新作】グリーン文字盤の「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」

https://www.webchronos.net/news/63090/