（左）「クラシック オーラ・ムンディ 5717」2011年に発表されたファーストモデル。そのダイアルは、スタンピング加工と手彫りギヨシェ、ラッカー仕上げの研ぎ出しなどにより、大陸と海の造形を浮かべた。4時位置にあるデイ／ナイト表示は、ラピスラズリのディスクにゴールドを彫金した太陽と月を置く。ムーブメントは右と同じ。Pt（直径43mm）。3気圧防水。1020万円。（右）「クラシック オーラ・ムンディ 5727」今年のバーゼルワールドで発表されたギヨシェダイアル仕様の新作。その佇まいは実に清楚な印象である。わずかに薄型化されたケースには、既存モデルにはなかったホワイトゴールドが用意された。自動巻き（Cal.77F0）。39石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約55時間。18KWG（直径43mm）。3気圧防水。予価749万円。
奥山栄一、奥田高文：写真Photographs by Eiichi Okuyama, Takafumi Okuda (P90)
髙木教雄：取材・文Text by Norio Takagi
髙木教雄：取材・文Text by Norio Takagi
一見すると日付と昼夜表示を備えたセンターセコンドモデル。だが、6時位置の窓に都市名が描かれていることに気付くであろう。
モデル名の「オーラ・ムンディ」とはフランス語で「世界の時間」を意味する。
このモデルは、現代のブレゲが考案した新しいワールドタイマー機構を備える。
スタンピング加工と手彫りギヨシェなどを駆使して世界の大陸と大海をダイアルに描き出した2011年発表の「5717」に続き、今年、ギヨシェダイアルの「5727」が登場。いずれも優れたメカニズムと高い芸術性で、海外を旅する時間をより特別なものにしてくれる。
