通常時(平均太陽時)に対応する永久カレンダーやムーンフェイズ、真太陽時、恒星時などを表示する超複雑ムーブメント。6つの香箱にはバイオフレックス合金の主ゼンマイを収め、ロングパワーリザーブ化と小型化を両立している。ムーブメント外周にパワーリザーブ表示。直径36.0mm、厚さ8.7mm。64石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約504時間。部品数514点。
Cal.3600が搭載する表示機能は、“平均太陽時輪列”が受け持つ ①曜日 ②日付 ③月 ④閏年 ⑤永久カレンダー ⑥デイ/ナイト表示 ⑦高精度ムーンフェイズ(月相) ⑧月齢の8機能。“回帰輪列”が受け持つ ⑨真太陽時 ⑩連続作動均時差 ⑪日の出時刻 ⑫日の入り時刻 ⑬昼の長さ ⑭夜の長さ ⑮四季、至点(夏至と冬至)、分点(春分と秋分)、黄道12星座の7機能。“潮汐表示輪列”が受け持つ ⑯潮位表示 ⑰太陽・地球・月の位置関係(合・衝・矩)の2機能。“恒星時輪列”が受け持つ ⑱北半球の天空図 ⑲恒星時(時)⑳恒星時(分)の3機能。その他、トゥールビヨンや6バレルによる3週間パワーリザーブ、パワーリザーブ表示を加えて、合計23機能となる。 このうち最も特徴的な機能は、⑨ ⑩の均時差関連の表示である。通常は「均時差誤差表示」として、平均太陽時と真太陽時の“誤差”を、+14分から−16分の範囲で表示するが、専用の回帰輪列を用いて連続型均時差表示を採用するCal.3600では、真太陽時そのものをダイアル上に表示する。真太陽時は、時分針同軸に配置された金色の太陽針で示される。