第3世代オーヴァーシーズに付属する、ブレスレットやストラップの主要ディテール。右上はスティールブレスレット基部の裏側。先端に取り付けられたフックを、ラグの間に渡されたバーに引っかけて固定する。写真下からも分かるように、実際のロック機構よりも、ケースとブレスレットの接触面積を大きく取っているため、驚くほど強固に固定される。アリゲーターストラップやラバーストラップの基部にスティールプレートが組み込まれているのは、同様の理由から。ブレスレットのイージーフィット・システムは、クラスプ部分で、片側2mm(最大4mm)のエクステンションが可能。左上の2枚は、フォールディングクラスプとストラップの接続部分。ストラップ側のロックピンを差し込み、180°回転させることで固定。位置決め用のロックボールも備える。
同じくラバーストラップも、耐久性を考慮したためか、やや固めのラバー素材が用いられている。こちらも裏側にはストライプ状の窪みが設けられ、発汗時の腕回りへの張り付きを緩和してくれる。表側に施されたロゴモチーフ状のモールディングも上質感を漂わせるものだ。なおデュプロインバックルへの取り付け部分も、ロックピンを差し込んで180度回転させる〝インターチェンジャブル式〟を採用して、脱着交換を簡単にしている。
基本的には何の予備知識も要らないインターチェンジャブル・ストラップだが、取り扱いにはちょっとしたコツもある。ラグには繊細なサテナージュが施されているため、できれば美しいままで使いたいもの。そこで筆者の経験を言うと、フックを指で開きながら、そっと取り付けようとした場合に失敗することが多いようだ。この方法だと、ラグの上面から被せるように取り付けることになるため、目標が定まりにくく、ラグにぶつけてしまいやすい。これとは逆に、ラグの間から顔を出しているピンにフックの腹を沿わせて、水平にぐっと押し込んでしまったほうが簡単かつ確実である。ピンとフックを軽く合わせておくことで、予め位置決めができるからだ。フックの腹には擦り痕が残ってしまうが、美しいサテナージュを台無しにするよりずっと良い。
くつろいだ休日スタイルに
過剰なアクセサリーは無用
ブランチシーンに映えるスマートカジュアル。ブルーで揃えたニートな着こなしにシルバーダイアルのクロノグラフをスポーティなアクセサリーとして活用。袖元の時計もスティールブレスレットに着替えて知性も添えたい。ジャケット:11万円、シャツ:3万3000円、パンツ:3万5000円(ボリオリ)。すべてボリオリ 東京店 03-6256-0297/ベスト:3万1000円(ラルディーニ)、ベルト:1万円(サドラーズ)。ともにビームスF 03-3470-3946/ストール:1万6000円(アルテア)。アマン 03-6805-0527
過剰なアクセサリーは無用
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オーヴァーシーズ・クロノグラフ
フラットな中にも、微妙な質感の違いでアニメーション効果を狙ったシルバートーンのダイアル。こちらは付属のスティールブレスレットを装着。自動巻き(Cal.5200)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。SS(直径42.5mm)。305万円。
フラットな中にも、微妙な質感の違いでアニメーション効果を狙ったシルバートーンのダイアル。こちらは付属のスティールブレスレットを装着。自動巻き(Cal.5200)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。SS(直径42.5mm)。305万円。