SIHH2017 詳報 パート3

エイヤフィヤトラヨークトルDNA バーン ラバ
オニキス製の文字盤にエイヤフィヤヨークトルから流れ出た溶岩をコーティング。大噴火をより写実的に表現するため、亀裂にエナメルを流し込むという念の入れようだ。ベゼルには立体的なストラクチャーが入れられ、珍しいヒキガエル製ストラップのテクスチャーと調和が取られている。自動巻き（Cal.RJ002-A）。2万8800振動/ 時。約48時間のパワーリザーブ。SS×PVD（直径46㎜）。3気圧防水。344万円。世界限定99本。

ロマン・ジェローム
“DNA of famous legends”というコンセプトを創業時から掲げて、ユニーク極まりないタイムピースを製作し続けるロマン・ジェローム。「フェイマス・レジェンド」は自然界の事象など森羅万象に及び、近年では日本のメーカーとコラボレートしたTVゲーム黎明期の懐かしいイメージを文字盤やケースにビジュアル化するなど、洋の東西を問わないジェネレーションX世代から絶大な支持を得ている。今年の新作で最も気になったのは「エイヤフィヤトラヨークトルDNA バーン ラバ」だ。2010年に大噴火を起こしたアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの溶岩を文字盤に封じ込め、「人類が遭遇した地球という自然の持つエネルギーへの敬意を払った」（プレスリリースより）という唯一無二の作風と分かりやすいコンセプトが、高度なアルチザンの技術を経由して高次のレベルで結合しているサンプルといえるだろう。