編集部の気ままにインプレッション「モンブラン 4810 オルビス テラルム」

2019.07.22

タイムゾーン調整はプッシャーを押して都市名を探すだけ。簡単!

乗り継ぎ空港のオランダ・アムステルダムに到着。ハイネケンで喉を潤しながら、さっそく現地時刻に調整開始。方法はプッシャーを押しながら「HAMBURG」を赤い三角マーカーに合わせるだけ。このモデルの場合、時差マイナス8時間ゾーンの都市名表示は「PARIS」じゃないので注意!

 いよいよバーゼルに向けて出発! 今回のスイス取材に同行する頼もしきパートナー「モンブラン 4810 オルビス テラルム」は、あれから2〜3日使っただけで、ストラップがだいぶ馴染んできた。しっとりとした質感を持つマットブラックのアリゲーターストラップは、ボンベシェイプの厚いインナーが入ったガッシリした造りなので、もう少し時間がかかると思ったけど、なかなか良い具合になってきた。

 前回きつめに調整し直したストラップを適正位置まで戻しても、最初に感じた腰高感は、まったくと言ってよいほど無くなった。そう言えば、このモデルのデュプロインバックルは通常とは逆で、ストラップの剣先が6時側に付くのが正解。最初は“あれっ?”と思うけど、実際に使用しても特に違和感は感じない。

 日本時間の深夜0時。ようやく乗り継ぎ空港のオランダ・アムステルダムに到着。現地時間は午後4時。つまり時差はマイナス8時間。だけど今回のパートナーはワールドタイムなので、時差データなんて知らなくても、都市名リングに刻まれた24都市から、ローカルのタイムゾーンをセレクトするだけで調整完了だ。

 リュウズには一切触らず、8時位置のプッシャーを押して時差マイナス8時間ゾーンを示す「PARIS」を探す。カチ、カチ、カチ……。あれ? 都市名ディスクにパリがないぞ! なるほどオルビス テラルムの場合、モンブランの創業地であるドイツ・ハンブルクがマイナス8時間ゾーンに相当するのだ。気を取り直して「HAMBURG」を6時位置の赤い三角マーカーに合わせると、はい、現地時間午後4時にセット完了。

モンブラン 4810 オルビス テラルム

「モンブラン 4810 オルビス テラルム」。自動巻き(Cal.MB 29.20)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径43mm、厚さ11.87mm)。5気圧防水。69万4000円(税別)

 ちなみにここまでの所要時間、約15秒足らず。タイムゾーン調整はプラス方向のみなので、実際にはプッシャーを16回カチカチと押すことになる。ハンブルク時間(=スイス時間)から日本時間に戻す場合は、時差プラス8時間なので、そのまま8回押すだけでよい。まぁ、何回プッシャーを押すとか、時差が日本と何時間、なんて事前知識が一切なくても使えてしまうのがワールドタイマーの利点なんだけど、操作があまりにも簡単すぎて、何か書いておかないとインプレ記事にならないのよ……。

 結論。タイムゾーン調整はプッシャーを押して都市名を探すだけ。簡単!

 もうひとつ、ワールドタイマーの利点は、都市名リングと24時間表示リングが連動して動くこと。メインをスイス時間に設定した後でも、日本時間は2時位置にそのまま表示されているので「日本はいま何時?」がすぐに分かる。さらにデイ&ナイト機能が地図上で色分けされているので、24時間表示リングを詳しく見なくても、だいたい日本は朝とか、だいたい夕方くらいまでは一目瞭然だ。これはオルビス テラルムだけの利点だろう。このあと頻繁に日本と連絡を取り合うことになった地獄の校了週間で、この機能が大活躍してくれたことは言うまでもない……。