「ダ・ヴィンチ・オートマティック・ムーンフェイズ36」自動巻き（Cal.35800）。25石。２万8800振動/時。パワーリザーブ42時間。18KRG（直径36㎜）。185万円（税別）。
気になるセルアウトの状況についても聞いてみた。
「パートナーからのギフト、あるいはIWC愛好家のパートナーに影響を受けた女性の売り上げが目立ちますね。もちろん、メディアを見てIWCの商品を実際に触れてみたいとお店に来店する女性も増えています。私が何より嬉しいのは、販売店でIWCの時計が他のブランドのレディスモデルと同様、選択肢のひとつとして商談にのることが多くなったことですね」
直営店以外の販売店では常時12本前後のレディスモデルが並び、専用のコーナーも設けられている。エントリーレベルの価格の時計ではないので、客層は30代から50代がコアターゲットになっている。
「視認性の高い〝純粋な形の〟文字盤と、着用感の良さ、最上質のストラップ。総合的に言うならば、出来うる限りプライスを抑えた高品質の自動巻き時計を、多くの女性に選んでいただきたいと考えています。考え方は男性に向けたそれと変わりありません」
純粋さ。まさにIWCの指標となる表現そのものではないか。こうしたピュアネスさを貫く限り、来年以降はもっと「IWC=女性のためのものでもある時計」という図式が明瞭になるのではないだろうか。
