メンテナンスや修理について
デリケートな機械式時計だからこそ、メンテナンスはこまめに行い、不具合があれば早めに修理を依頼したい。
メンテナンスの方法や、修理にまつわる理解も深めておこう。
日々の手入れ
時計の持つ美しさを保ち、適切な機能を維持するには、メンテナンスが欠かせない。まず、リュウズが適切に押し込まれ、ねじ込まれているかどうかの確認が必要だ。
次に、柔らかいブラシに石けん水を含ませ、ケースとブレスレットを掃除しよう。ただしこの場合、12カ月間以内にタグ・ホイヤー公認の防水検査を受けていないと、もしもの場合、保証外となるので留意しておきたい。
防水性について不安があるときは、柔らかいブラシで掃除した後に乾燥させよう。その際、日差しの強くない場所が安心だ。
ブレスレットやガスケットは、溶剤や洗剤、化粧品といった化学薬品類に触れさせないようにすることも肝要だ。
オーバーホールの必要性
タグ・ホイヤーのケース内には、実に100を超えるパーツが使用されている。各部をスムーズに動作させるために、摩擦を防ぐ潤滑油が塗られており、劣化すると部品の摩耗や破損などにつながってしまう。
つまり、時計を長期間に渡って愛用したいなら、定期的なオーバーホールは不可欠だ。これは、自動巻きや手巻きなどの機械式であっても、クォーツであっても変わらない。
中でも、自動巻きの機械式時計におけるオーバーホールの重要性は高い。動きに連動して常にゼンマイが巻かれる自動巻きでは、香箱内壁の油切れが起こりやすい。
この油切れが、設計時に想定された以上の負荷を生み、各歯車の負担が大きくなることで、部品の摩耗を促進してしまうのだ。
ピックアップサービス
タグ・ホイヤーでは、専門スタッフと熟練の技師がメンテナンスや修理にあたるためのピックアップサービスを展開している。
ウェブサイト上での申し込み後、3日以内に確認メールの返信がある。そして、5~7日間のうちに返送用のキットが届くことになる。
これに時計を入れ、カスタマーサービスに送ることで、タグ・ホイヤーによる適切なケアがなされるのだ。
タグ・ホイヤー 自動巻きの主なモデル
優れた機能性と使いやすく美しいデザインを融合させ、世界の信頼を集めるタグ・ホイヤーの自動巻き時計について、主軸モデルを見ていこう。
アクアレーサー
2021年4月に発表されたばかりの新世代アクアレーサー。特徴的な12面カットのベゼルを継承しつつも、セラミック製のベゼルインサートやエクステンション機構を備えたバックルを採用するなど、随所に改良が加えられた。自動巻き(Cal.5)。25〜26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径43mm)。300m防水。35万7500円(税込み)。2021年6月発売予定。
数あるタグ・ホイヤーのモデルの中でも、高い人気を誇るものが「アクアレーサー」だ。圧倒的な使いやすさと洗練されたデザインは、同社の代表的な存在といえる。
タグ・ホイヤーの技術がふんだんに盛り込まれ、ダイバーズウォッチとしての高い防水性を有し、タフな環境にもしっかり耐え得る心強いモデルだ。
タグ・ホイヤー カレラ キャリバー5
3針とデイデイトのみのシンプルな機能で構成された、エントリーに最適なモデル。視認性に優れるのはもちろん、スタイルを選ばずに着用できる洗練されたルックスも魅力。自動巻き(Cal.5)。25〜26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径41mm)。100m防水。31万9000円(税込み)。
シンプルな3針式の盤面がスマートな「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー5」は、どのようなシーンにも対応する、タグ・ホイヤーのフラッグシップ的モデルである。
本格的な機械式ながらも高い剛性を備え、飾り気のないエレガンスを感じさせる同モデルは、どんな場面にもマッチする腕時計だ。ポリッシュ仕上げのケースも、この上ない美しさを醸し出している。
自動巻きを適切に使う
タグ・ホイヤーの時計は機能性にあふれ、毎日の活動を支えてくれる心強いアイテム。男性のビジネスパーソンにとっては、日々を戦い抜くための戦友ともいえる頼もしい存在となる。
パワフルさのみならず、精密な構造からは高貴さも漂う。高い機能を十分に享受するためにも、タグ・ホイヤーの自動巻きを適切に扱ってほしい。
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