LVMHグループの時計フェア「LVMH ウォッチ ウィーク ドバイ 2020」〜ゼニス編〜

FEATUREその他
2020.02.25

エリート クラシック 40.5mm

エリート クラシック 40.5mm

自動巻き(Cal.670)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS(直径40.5mm、厚さ9.1mm)。予価63万円。

 全面刷新された定番モデル。ケースサイズが40.5mmに拡大されたほか、女性用の36mmサイズも追加された。また、ケース厚がわずかに薄くなり、装着感はより改善された。ただ、このモデルで注目すべきは、リュウズ回りの改良だろう。リュウズのチューブを別部品に変更することで、防水性能は5気圧に下がったが、メンテナンス時のコストを抑えることに成功した。また、今のゼニスらしく、文字盤の発色は良好である。搭載するCal.670は基本設計こそ古いが、ローター音もよく抑えられており、針合わせの感触もスムースで、針飛びも起きにくい。地味ながら名機だ。


エリート レディ ムーンフェイズ - 36MM

エリート レディ ムーンフェイズ - 36MM

自動巻き(Cal.692)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRG(直径36mm、厚さ9.35mm)。予価168万円。

 こちらは女性用の36mmサイズ。40.5mmサイズにもムーンフェイズ表示搭載モデルはあるが、デザインのバランスが取れているのは、小径の本作だろう。スモールセコンドにすることで、ケースの厚みをさらに減らしている。鮮やかなムーンフェイズ表示ディスクは、メッキではなくペイント仕上げ。その上に、別部品のムーンを貼り込むことで、うまく立体感を盛り込んでいる。なお、エリートのストラップはインターチェンジャブルではない。

参考写真として。エリートのムーンフェイズは厚さ9.35mmしかないが、写真が示す通り、文字盤と針のクリアランスを比較的大きく取っているのが分かる。実用性への配慮か。


デファイ エル・プリメロ21 ランドローバー エディション

デファイ エル・プリメロ21 ランドローバー エディション

自動巻き(Cal.エル・プリメロ 9004)。3万6000振動/時(時計部分)、36万振動/時(クロノグラフ部分)。53石。パワーリザーブ約50時間(時計部分)。Ti(直径44mm、厚さ14.5mm)。10気圧防水。世界限定250本。予価147万円。

 ランドローバーとのコラボレーションモデル。100分の1秒を計測できるエル・プリメロ 9004を搭載する。なお、本作を含むすべてのデファイ エル・プリメロ21は、C.O.S.C.認定クロノメーターではなく、新しいタイムラボ認定のクロノメーター規格をクリアしている。これは、C.O.S.C.の定める精度基準に加えて、防水性、磁気抵抗、パワーリザーブなどもチェックするもの。規格が定まったのは2015年だが、おそらく、現時点で採用するのはデファイ エル・プリメロ21のみである。


「LVMH ウォッチ ウィーク ドバイ 2020」〜ブルガリ編〜
セルペンティ セドゥットゥーリ
https://www.webchronos.net/features/41763/


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