カレラのおすすめモデル5本を紹介
伝統を守りつつも「カレラ」は常に時代と歩調を合わせ進化を続けていた。最新の技術や最先端のデザインを備え、タグ・ホイヤーたけでなく、時計業界全体を牽引している。
カレラには年々、魅力的なモデルが投入されていることも特筆すべき点だ。現行モデルのうち、5タイプについて詳述しよう。
洗練されたデザイン「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」
自動巻き(Cal.ホイヤー02)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径44mm、厚さ
15.27mm)。100m防水。61万5000円(税別)。
「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」は、文字盤がスケルトナイズされておらず、スポーティーな印象を備えるモデルだ。サテンとポリッシュの2種の仕上げを相互に施した44mm径のケースは、洗練を極めている。スポーティーとエレガンスを両立したと言える。
新型のH型ブレスレットも、人間工学をベースに、薄さと軽量さの面で改良が加えられた。ムーブメントには、自社製キャリバー ホイヤー02を搭載しており、精度は折り紙付きだ。
ドーム型面取加工も施されたサファイアクリスタルは二重反射を防止する機能を備え、エレガントなブルーダイアルと相まって視認性にも優れている。
ゴールドの落ち着いた輝き「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」
自動巻き(Cal.ホイヤー02)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径44mm、厚さ
15.27mm)。100m防水。103万9500円(税別)。
ローズゴールドとブラックという豪華なマッチングによって、スポーティーかつエレガントなデザインを得たモデルだ。プッシュボタンおよびリュウズにも、18Kローズゴールドが使われている。
ストラップには、クラシカルなテイストが漂うブラックアリゲーターレザーを採用。ステンレススティール製フォールディングクラスプと併せて、デザインの魅力を際立たせている。
ダイアルはサーキュラーブラシ仕上げのブラックで、その周囲にはブラックセラミックス素材の固定タキメーターベゼルを配した。約80時間という3日以上のパワーリザーブも十分だ。
“グラスボックス”風防が特徴的な「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」
自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm)。100m防水。86万3500円(税込み)。
2023年、カレラ誕生60周年という節目の年に誕生したのが本作だ。1960年代のカレラを再解釈し、“グラスボックス”風防に代表されるヴィンテージテイストを備えつつも、モダンな要素も盛り込んでいることを特徴とする。
なお、“グラスボックス”は、1960年代のオールドウォッチに見られた、ドーム型に盛り上がったプラスティック風防だ。コレクターに人気のこの風防を、サファイアクリスタルで再現する。
搭載するムーブメントはCal.ホイヤー02を改良したCal.TH20-00。新しい形状のローターやブリッジの装飾がシースルーバックからのぞくことで、優れた性能はそのままに、見た目にもいっそう楽しいムーブメントに仕上がった。
ブルーダイアルのグラスボックスも魅力的な「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」
自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm)。100m防水。86万3500円(税込み)。
2023年、ブルーダイアルを備えた“グラスボックス”スタイルのカレラも登場した。ヴィンテージテイストは残しつつも、ガルバニック処理とラッカーで仕上げたブルーによって、現代的なエレガンスを備えることとなった。また、ベゼルを持たず、代わりにダイアルのフチまで覆うグラスボックス風防が、独創的な美観を作り上げている。
エレガントな意匠を持つ一方で、100m防水や約80時間のパワーリザーブなどといった優れた実用性も有しており、普段使いに最適な1本である。
GMT機能を備えた「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー7 ツインタイム デイト」
自動巻き(Cal.7)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径41mm、厚さ12.3mm)。100m防水。47万3000円(税込み)。
タグ・ホイヤーが“ツインタイム”と称する、GMT機能を搭載したモデルが本作だ。一見するとシンプルな意匠の中に、レッドに彩られたGMT針が備わっており、色分けされたフランジの24時間スケールと相まって、判読性の高いGMTウォッチに仕上がっている。
実際に海外旅行や出張に行ったり、時差をまたいだコミュニケーションを取るユーザーにとって、GMTは便利な機能のひとつだ。一方で多機能機は価格が上がりやすい傾向にある。しかし本作であれば、50万円以下で購入することができる。初めて機械式腕時計を購入するというユーザーにとっても、良い選択肢となることだろう。
カレラを選ぶときのポイント
カーレースとの結びつきが強く、スピードへの追求が根幹を支える「カレラ」には、機能面においても、デザイン面においても、多様なモデルが存在する。
数あるラインナップから、自分にとって最良の1本を探し出すポイントについて解説しよう。
定番モデルを選ぶ
数あるカレラから自分にマッチするものを選ぶとすれば「タキメータークロノグラフ」は選択を左右する大きな要素になる。
タキメーターは、カーレースから着想を得て開発された経緯もあり、カレラの定番としてタキメーター搭載モデルは広く認知されているのが理由だ。
一目でそれと分かるほど緻密にベゼルに刻まれたタキメータースケールはカレラの代名詞的デザインであり、速度や距離を正確に計測する機能はモータースポーツには不可欠だ。
タグ・ホイヤーのフラッグシップと呼ばれるカレラの定番として不動の地位にあると言えるだろう。
シンプルモデルを選ぶ
シンプルなモデルに目を向けることも、カレラを選ぶうえでは有用だ。
プロスポーツ界から厚い信頼を得るカレラのダイアルには、タキメータークロノグラフをはじめ、いくつもの機能が盛り込まれているものが多い。一方で、時・分・秒針の3針のみで、スマートに時を伝えるモデルも人気だ。
「キャリバー5 デイデイト」などは、3針とデイデイトのみのシンプルな外観とともに側面からのビジュアルはなめらかな曲線を描き、シンプルかつエレガントなデザインとなっており、あらゆるシーンで高貴な雰囲気を漂わせる一品だ。
タグ・ホイヤーのサポート
品質には定評があるタグ・ホイヤーだが、万が一に備えてサポート体制も万全に整っている。ユーザーの信頼を支える、充実の内容を確認しよう。
メンテナンスサービスの内容
タグ・ホイヤーでは、ユーザーに対して2年ごと、あるいは防水検査の結果が不合格だった際にメンテナンスを推奨している。
依頼を受けた時計は、熟練の時計修理技能士によってメンテナンスが施される。
メンテナンスには、クォーツモデルのバッテリー交換も含まれる。それのみならず、すべてのガスケットも交換し、動作および防水性を1年間にわたり保証するものだ。
ピックアップサービスもあり
公式ウェブサイト上で登録することによって、個人ユーザー向けのピックアップサービスの利用も可能となる。
専用サイトから申込むと、自宅や勤務先など、指定した場所に返送用の梱包キットが送られる。これに時計を入れ、サービスセンターへと送付する。
無償保証期間内は、修理・送料ともに費用は発生しない。しかし、保証対象外の原因によるトラブルや、保証期間外のメンテナンス・修理・配送には費用が発生する。
その場合は、診断を経て、修理着手前に見積もりがメールで送られる。その内容を確認し、依頼するかどうかを判断することとなる。
エドワード クラブについて
「エドワード クラブ」は、創設者であるエドワード・ホイヤーの名にちなんだ会員制クラブである。国内正規販売店で購入したユーザーが対象の特別な会員制度だ。
2年間の保証期間内に登録すると、通常2年間の国際保証サービス期間が、4年間まで延長される。さらに、修理費用や電池交換・メンテナンスにかかる費用が、会員特別価格となる特典なども付随している。
カレラで手元をスポーティーに
伝説のカーレースにインスパイアされて誕生したカレラは、モータースポーツとの関係が深いモデルだ。速度を追求する姿勢が、視認性の高い、高機能な時計を生んだ。
スポーティーに手元を飾るなら、カレラは最高のタイムピースといえるだろう。エレガンスも漂う機能美を、ぜひ体感してみてほしい。
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