マリーン トルピュール アニュアルカレンダー クロノグラフ
自動巻き(Cal.UN-153)。53石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。SS(直径44mm、厚さ13.66mm)。50m防水。世界限定各300本。146万3000円(税込み)。
ユリス・ナルダンは、過去のアイコニックなモデルを元にした「マリーン トルピュール アニュアルカレンダー クロノグラフ」の限定モデルを追加した。1936年から80年まで製造された「ユリス・ナルダン クロノグラフ マリーン トルピュール」は、1/10秒単位で時間を読み取ることができるポケットウォッチであった。36年開催のベルリン・オリンピックで使用され、その精度が大会運営に大きく貢献した。
今作のマリーン トルピュール アニュアルカレンダー クロノグラフは、その伝統を引き継ぐもので、ヴァーニッシュ仕上げのホワイトまたはブルーのダイアルが用意される。搭載するのは自動巻きのCal.UN-153で、センターに時分針とクロノグラフ秒針を備え、3時位置に30分積算計、6時位置にデイト表示、9時位置にアニュアルカレンダーとスモールセコンドを備える。Cal.UN-153のアニュアルカレンダーは、すべての設定をリュウズで調整可能であり、時刻と日付の設定が容易となっている。
ホワイトモデルとブルーモデルは、それぞれブルーとブラウンのアリゲーターストラップを選択可能で、各300本が限定生産される。
マリーン トルピュール ムーンフェイズ
自動巻き(UN-119)。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径42mm、厚さ11.13mm)。50m防水。世界限定各300本。119万9000円(税込み)。
ユリス・ナルダンは、かつてのアストラルナビゲーションで重要視されたムーンフェイズ表示を備える「マリーン トルピュール ムーンフェイズ」を発表した。
人類の最も古い関心事のひとつである天文学は、学術的研究に加え、現在位置の算出に用いられ、運輸や軍事において大きな役割を果たすようになった。ユリス・ナルダンは、そんな天文学の中で最も身近な存在である月の満ち欠けを表示するムーンフェイズ表示を搭載するモデルを19世紀の末から製造している。今作は、同社で長い歴史を持つムーンフェイズ表示を、航海用マリンクロノメーターの系譜を持つマリーン トルピュールに搭載したモデルである。
今作は、6時位置にダイアルの半径分に近い大きさのスモールセコンドを配置し、そのインダイアル内にムーンフェイズ表示を配置している。また、12時位置にはパワーリザーブ表示を備える。バリエーションはホワイトモデルとブルーモデルの2種類が用意される。ホワイトモデルはネイビーのインデックスと印字に、ブルースティール針が合わせられる。ブルーモデルは、ホワイトのインデックスと印字に、ロジウムフィニッシュの針が合わせられる。また、それぞれでブルーアリゲーターとブラウンアリゲーターを選択可能である。
マリーン トルピュール パンダ
自動巻き(Cal.UN-118)。50石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径44mm、厚さ11.13mm)。50m防水。世界限定300本。99万円(税込み)。
ユリス・ナルダンは、航海用マリンクロノメーターの伝統を引き継ぐ重要なコレクションである「マリーン トルピュール」にホワイトとダークブルーのツートーンで“パンダ”の愛称で呼ばれるダイアルを持つモデルを追加した。
ホワイトをベースとしたダイアルには、ダークブルーのローマンインデックスが配置され、12時に配置された円形のパワーリザーブ表示と、6時位置のスモールセコンドダイアルをダークブルーにすることでツートンカラーとしている。これが白い顔の真ん中にふたつの黒い目があるパンダの配色に似ていることが、今作の名称として選ばれている。ダイアルの半径分に近い大きさのスモールセコンドは、正確な測時が必要であったマリンクロノメーターの系譜を引き継ぐものであり、今作でもアイコンとなっている。
針はロジウム仕上げが施され、ホワイトとダークネイビーのどちらにもコントラストが高い。今作は300本限定で、ブラウンまたはブルーのアリゲーターストラップ、メタルブレスレット、ラバーストラップ、R-ストラップのいずれかを選択可能である。
マリーン トルピュール トゥールビヨン グラン・フー
自動巻き(Cal.UN-128)。36石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRG(直径42mm、厚さ11.93mm)。50m防水。世界限定175本。585万2000円(税込み)。
ユリス・ナルダンはマリーン トルピュールに、ブラックのグラン・フー エナメルダイアルとトゥールビヨンを組み合わせた「マリーン トルピュール トゥールビヨン グラン・フー」を発表した。今作は世界限定175本である。
航海用マリンクロノメーターにとって最も重要なことは精度である。時計において精度を高める方策は種々存在するが、その中のひとつがトゥールビヨンである。トゥールビヨンは、キャリッジを時計の動作に合わせて回転させることで、重力の影響を均一にして誤差を補正するものである。
今作のケースは18KRG製で、サファイヤクリスタルのオープンケースバックを備え、ドンツェ・カドラン製作のグラン・フー エナメルのブラックダイアルを備える。6時位置からのぞくのは、このモデルの特徴であるフライングトゥールビヨンだ。これは特許取得済みの「UNコンスタント・エスケープメント・トゥールビヨン」であり、2015年に開催されたGPHGの受賞式で、トゥールビヨンウォッチ賞を受賞した機構である。
ストラップは、ブラックのアリゲーターストラップと18KRG製ディプロイメントバックルの組み合わせの他、ラバーストラップやRストラップにも対応する。
マリーン メガヨット
手巻き(Cal.UN-631)。パワーリザーブ約80時間。18KRG(直径44mm)。50m防水。3700万4000円(税込み)。
ユリス・ナルダンは、世界で最も権威のあるヨットショーであるモナコ ヨットショーの開催に合わせて「マリーン メガヨット」の18KRGモデルを追加した。
航海用計器のトップメーカーであった歴史を持ち、海との関わりが深いユリス・ナルダンは、海を楽しむ人たちのための大規模フェアと言えるモナコ ヨット ショーのオフィシャルスポンサーを10年以上勤めてきた。今作は2021年のショー開催を記念するモデルのうちの1本である。
19年初出のマリーン メガヨットはプラチナ製ケースを持つモデルであったのに対し、今作は18KRG製ケースとなる。豪華なメガヨットをイメージして作られた今作は、船のプロペラを模したフライングトゥールビヨンを6時位置に備え、グラン・フーエナメルで描かれた海の波をかき分ける船首をダイアル上にデザインしている。
3時位置には錨とそれを釣り上げるチェーンを模したパワーリザーブ表示を備える。これは意匠だけでなく、実際にチェーンで錨型の表示器を巻き上げるミニチュアの巻き上げ機となっている。9時位置には特定位置での潮の満ち引きをリアルタイムに表示するタイドグラフと、潮の干満と関わり、夜間航海での視界にも大きく影響を与える月の満ち欠けを立体的に表示するムーンフェイズを備える。ロジウム加工で太陽が当たった部分を、ブルーPVDで影の部分を表した月のミニチュアは、精密なエングレービングによって実際の月面を再現したリアルな表情を見せるものだ。今作は世界限定30本となる。
ダイバー クロノグラフ モナコ ヨットショー リミテッドエディション
自動巻き(Cal.UN-150)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ti(直径44mm)。300m防水。156万2000円(税込み)。
世界で最も権威のあるヨットショーであるモナコ ヨットショーを記念するモデルとして「ダイバー クロノグラフ モナコ ヨットショー リミテッドエディション」が発表された。
同作はチタンケースにネイビーとホワイトのツートンカラーを採用し、海とヨットの船体のコントラストを思わせる。ここに、ベゼルジョイントやクロノグラフ秒針、スモールカウンターの針や日付などにはレッドの挿し色を効かせ、ユリス・ナルダンのロゴの下には「モナコ ヨット ショー」のサインが入る。
ムーブメントは耐磁性能が期待できるシリシウム・テクノロジー採用の自動巻きCal.UN-150を採用する。また、従来モデル同様に300m防水や、逆回転防止ベゼルなど、ダイバーズウォッチとしての要件を満たし、クルージングのパートナーとするのに申し分ない性能を持つ。今作は世界限定100本が販売される。