2021年 タグ・ホイヤーの新作時計まとめ

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ポルシェスペシャルエディション

　2021年、タグ・ホイヤーと、ドイツのスポーツカーメーカーのポルシェが新たなパートナーシップを結んだことを記念し、「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ポルシェスペシャルエディション」が発表された。タグ・ホイヤーとポルシェは1960年代から関わりを持っていたが、特に密接な関係を築いたのは1980年代中頃のことである。この頃、テクニーク・ダバンギャルド（TAG）がポルシェとレーシングエンジンを開発し、F1世界選手権を戦うマクラーレンチームへ供給し始めた。マクラーレンチームはこのエンジンで好成績を収め、84年にニキ・ラウダ、85年と86年にアラン・プロストをドライバーズチャンピオンに導いている。同じ頃、モータースポーツとの関わりの深い当時のホイヤーをTAGが傘下に収めたことで、現在のタグ・ホイヤーの礎となった。その後もさまざまな場面でパートナーシップを結んできたタグ・ホイヤーとポルシェ。2019年にはフォーミュラEにおけるポルシェのタイトル＆タイミングパートナー契約を締結するなど、コラボレーションの範囲を広げてきた。

　今回のパートナーシップ締結を記念するモデルとして「カレラ」を選んだ理由は明白だ。カレラは、タグ・ホイヤーではモータースポーツをイメージしたコレクションを指すのと同時に、ポルシェにおいても伝統ある特別なモデルに与えられてきた名前であるからだ。今作は自動巻きクロノグラフムーブメント、Cal.ホイヤー 02を搭載する。分を表示したアラビア数字インデックスはポルシェで実際に使用されるフォント。さらに、ダイアルの表現は今作のために開発されたもので、アスファルトを模した凹凸とカラーが与えられている。また、本来ならばベゼル外周で「TACHYMETRE」と刻まれる箇所には赤く「PORSCHE」の表記が入れられ、また30分と12時間積算計は車のタコメーターとそのレッドゾーンを想起させるデザインにまとめられている。ストラップはポルシェのインテリアからインスピレーションを得たカーフレーザー、もしくはブレスレットモデルが用意される。

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ トゥールビヨン

「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ トゥールビヨン」に、アズール（ブルー）カラーの限定モデルが追加された。「ホイヤー02T」コレクションで初めてダイアル全面にブルーが採用されており、サンレイ仕上げが施されている。これ以外にも、リュウズ、セラミックス製ベゼル、プッシュボタンを保護するラバーの他、トゥールビヨンケージのブリッジに至るまでブルーに仕上げられている。3時位置に30分積算計、6時位置にトゥールビヨン、9時位置に12時間積算計が配置され、センターのクロノグラフ秒針の先端にはイメージカラーに合わせたブルーでカラーリングされる。ケースにはグレード5チタンを採用し、グレード2チタン製ブレスレットが合わされる。チタン製の軽量な外装によって、ケース径45mmであっても軽快な着け心地を楽しむことができるモデルとなっている。